トップ >  暮らし・日常 > 犬の車内安全確保 その1

080708_tier_in_auto1

先日私は日本に帰国した際に、街の中や高速を走る車の多くで犬が運転者の膝の上や車の窓から身を乗り出しているのを見かけ気になっていた。

車の中を犬が自由に動き回るのは運転を妨げ事故に繋がるだけでなく、もしも急ブレーキを踏んだときには犬の体は前面に吹っ飛び大変な危険にさらされてしまう。そんなことはちょっと考えれば誰でも容易に想像できることなのに、とちょっと首をかしげた。

この度、平成20年6月1日施行の「改正道路交通法」により、運転者以外の同乗者もシートベルトの着用が義務付けられるようになったのをいい機会に、愛犬の車内安全確保についてドイツのADAC(Allgemeier Deutscher Automobil-Club e.V.:ドイツ自動車連盟、日本のJAFに相当)が行ったクラッシュテストを参考に今一度犬の車内安全について考えてみようと思う。

使用車種はオペルのアストラ、犬のダミーは4kgと22kgの体重設定で時速50kmにおける事故の衝撃テストとして行われている。

まずは固定なしでの乗車をした場合のクラッシュテスト。よくセダンの車の後部座席の後ろに犬が乗っている姿を見かけるが、もしこの状況で急ブレーキを踏んだらどうなるか?

080708_clash_ohne

22kgのダミー(矢印)は後部座席から勢い良く前方へ飛び出し、運転者席のヘッドレストと運転者の頭をかすめた後、体重の25倍の重力を持ちながらフロントガラスを直撃してその飛行は終わる。

この犬が車内を飛ぶ際の重力は約500kgにも達するためフロントガラスは割れ、犬が重症で終わればまだ幸い、命を落とす確率すら極めて高くなるのである。愛犬が死ぬ傍らで、愛犬がかすめて通った運転者も重症を招くであろうことも逃れられない。

うへぇ。
これじゃあ助かる命も助からないってわけだ。

というわけで、運転者・同乗者をも危険にさらす愛犬の車内飛行を防ぐために現在いろんな方法が提案されているが、果たしてどの方法が一番安全を確保してくれるのだろうか?

1. 巷で売られている「犬用シートベルト」のテスト

080708_gurt

犬用シートベルトとして売られているものの多くはハーネスとシートベルトの留め金をドッキングさせるタイプのものである。人間用のシートベルトに似ているため一見安全そうに見えるが...

080708_clash_gurt

試した2社の商品とも衝突時の犬の加重に対する接続部分のサルカン強度が不十分なため衝撃に耐え切れず壊れてしまい、シートベルトとしての機能を果たしていない。

また犬が自由に動き回れる範囲が意外と大きく、結果として犬は後部座席から前方の座席背もたれ部分に体重の25倍の重力で叩きつけられということになる。

...ちょっとショック。

【関連記事】

« ミサワホームさんとのコラボブログ『犬と暮らす家』 | トップページ | 犬の車内安全確保 その2 »

コメント






トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/514872/41772751

 
推奨画面サイズ
1024x768以上