犬を車内で安全に固定するには理由がある。
まず道路交通法によると、犬を車に同乗させるときは「荷物」として扱われるため、積載した荷物が運転を妨げたり同乗者を傷つけてはならないという安全運転の理由が1つ。
もう1つは動物愛護の視点から見たもので、衝突まで行かずとも急ブレーキを掛けたときに犬の体が受ける負傷を防ぐためである。
いま巷ではいろんな犬の乗車グッズが販売されているが、これらの商品が本当に犬の安全を確保してくれるのか?ありがちな犬の車内うろつき防止対策とあわせて比較をしてみた。
A.
車内にリードで短く繋ぐ
長所:安価。作業が簡単。
短所:犬が自由に動き回る範囲が広すぎ安全性はきわめて低いうえ、軽い急ブレーキの際にも首に衝撃が加わり負傷の原因となるためかえって危険。
B.
吊り下げ型シート、布製かご型ボックス、布製(折りたたみ可能)ボックス
長所:柔らかい。移動や取り付けが簡単。安価。
短所:シートやかご型ボックスは車内うろつきを完全に防ぐことができないうえ犬が前方に飛び出し負傷の危険性大。ボックス自体が軽いので確実に固定(ISOFIX利用等)ができるものでないと、いざ衝撃が加わったときにボックスごと前方に転がり危険(安全対策としての価値が薄くなる)。後部座席の大半を占める場合同乗者数が限られる
C.
犬用シートベルト
長所:安価。取り付けが簡単。幅広で金属部分が太く衝撃試験を受けたものおよびISO
FIXとの併用ならば安全性が高まる。
短所:サルカンやプラスチックのバックル部分の強度が弱すぎる物が多く、正しいベルト選びは吟味が必要。ベルトの長さが長すぎると衝撃で犬の体が前方に振られ安全性は著しく低くなる。短いベルトでの固定状況に犬が慣れる必要あり。
D.
プラスチック製キャリーボックス
長所:移動が簡単(小型ボックス)。固定場所をちゃんと選ぶことにより高い安全性が確保される (「犬の車内安全確保
その2」参照)。犬が狭いボックス内に慣れれば安心できる空間としてドライブの不安を解消することができる。事故の際にも救出作業を妨げることがない。
短所:大型ボックスは高値で移動が不便。狭いボックスの中に入ることに犬が慣れなければならない。
E.
フェンス(ラゲッジルーム用間仕切り)
長所:ラゲッジルームをフェンスで狭く区切ることにより、ボックス使用時と同じ安全性が得られる。
短所:自動車メーカーが提供する純正品(ドイツ工業規格DIN75410-2にあったもの)以外は固定強度に問題あり(特に大型犬の場合は衝突時想像以上の負荷がかかるため破壊される可能性が高い)。大きなトランクルームに使用する際は犬用スペースが広すぎて犬の体が揺さぶられ、衝撃により前方に打ち付けられる(この場合はキャリーボックスを併用することが好ましい。「犬の車内安全確保
その2」参照)。高価。純正品の確実な取り付けは自動車工場に依頼した方が良い。
どこかの洋画で見たような犬とのドライブシーンはカッコいいかもしれないけれど、現実に戻ってみればそれは犬にとっても運転者にとってもかなりの危険行為。ただの見た目で犬の命を危険にさらすのは飼い主として失格ともいえよう。
我が家は車内を広く効率よく使いたかったからフェンス(ラゲッジルーム用間仕切り)を選択した。実はディーラーにうまく話をつけて車購入時におまけしてつけてもらったのだ(バラしていいのか?)。お陰で安心快適なドライブが実現し、アフターケアもいらない(まあ、たまに掃除するくらいのものだな)。
結論:基本的に犬は進行方向に対して横向きに、そして固定された狭い空間(ボックス等)に居させることで走行中の高い安全性は確保される!
ちゃんちゃん♪
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はじめまして
我家にも二歳のワンコがいます。
記事を見させて頂いて勉強になりました。
車の運転は予期できない事も多々あり、急ブレーキを踏まなくてはならない事もありますよね。
それぞれの長所短所の比較がされていて、参考にさせて頂きます。
投稿: ひできママ | 2008/07/11 17:33
犬の車内安全確保については、頭を悩ませていましたので、大変参考になりました。ありがとうございます。
我が愛車の場合、大改造でスペースはできましたが、クレートはふたつが限界。
それに、運転席と後部スペースの間の柵も悩みどころ。設置しようしようと思いつつ、そうすると人間が後方に移れなくなるので、何かの時に(ゲロった、とか、ゲリった、とか)、サービスエリアに着くまで被害が拡大する恐れがあるのですよね・・・
やっぱり、ハイエースが必要か。
Kyokoさんの記事を片手に、もう少し悩みます
投稿: ハニフラ | 2008/07/13 12:46