トップ >  生態・行動 > 知っていれば怖くない!突然の反抗期 (1)

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青春期の犬は落ち着きがなくなる。じっと座っているのが難しくなる…かつてはあんなお利口さんだったのに!

「ど、どうしちゃったの?今までママのいうこと何でも聞いてきてくれたじゃない。それなのに…!」

たった一週間前まであんなに可愛くて良いコだったうちの犬は、一体どこにいってしまった?「コイ」って言っても来るどころか、正反対の方向へ駆け出していく始末、座れっていってもまるでそんなコマンド聞いたことがありません、って顔してよそ見している…。こんな経験ありませんか?

今まで従っていたコマンドに突然従わなくなる、集中しなくなる、勝手に飛び出す…、これぞ典型的な症状。仔犬から卒業して、今や青春真っ只中、反抗 期に突入した証拠だ。人間だってティーンエイジャーが突然ママにむかって「うざったい!いい加減にしてよ!」って口答えしたりする。お化粧しはじめたり、 仲間とバイクでつるんだり(って私の時代がそうだったんですが、今は古いかしら)。

成長の早い小型犬種でだいたい4~6ヶ月、遅い大型犬種で9~12ヶ月ころ。体が熟し、メスは最初の発情期を迎え、オスは足をあげておしっこをしはじめるこの頃、犬には反抗期が訪れる。それから期間の長い犬で約10ヶ月~1年は続く。

反抗期は身体が熟した後に、精神的に犬が大人らしく成長していく一つのプロセス期間。野生の世界、つまりオオカミであれば、性的に成熟したこの時期 に群れを出て自立する。そして、自分のテリトリーを作る。しかし、飼い犬はオオカミと同じように家族を離れ自立するわけにはいかない。

この時期を迎えた飼い主は、慌てず、落ち着いて愛犬に対処してあげるべき。そう、嵐はじきに去るはずだから!

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コイ!といっても、ママのところに行くどころか仲間と遊びに夢中になり、反対方向へ走っていってしまう。犬友達の方が大事なのは、青春期の人間とおなじ

ここで、反抗期によく見られる症状をリスト化してみよう。

  • 昨日まで上手にこなしていたコマンドを突然無視する(「コイ」を無視する、「スワレ」といってもなかなか言うこと聞かない…etc)
  • 公衆の場に出ると落ち着きがなくなる
  • 集中力がなくなる
  • 今までリードなしでついて歩いていたのに、勝手に離れてどこかへ行ってしまう
  • 他の犬や人に対して吠え始める
  • サイクリストやネコを追いかけ始める(狩猟本能が突出し始める)
  • 幻影におびえる(お化け現象ともいう。今まで別に気にもしていなかったもの、ごみ箱やたて看板を急に怖がる)
  • 他の犬と仲良く遊ぶかわりに、喧嘩早くなる(特にオス)
  • 自分の敷地の番をし始める
  • 自分の食事の皿に対して防衛をはじめ、飼い主にもうなり始める

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新しいものにやたらとおびえ易くなるのも反抗期の症状

まだまだリストは続く。反抗期中の犬と付き合うのは、体力も使うし、精神的にヘトヘトにさせられる。だがいくら彼らが表面で大人ぶってはったりをかけていても、その心というのは実に不安定そのもの(人間の若者と一緒!)。飼い主は、平然とした態度を持ちつづけていること。

そしてもうひとつ覚えておくこと。

言葉を使ってコミュニケーションを取らないだけに、犬を含め多くの動物は、ボディランゲージのエキスパートだ。人間が心配したり、神経質になると、 そんなムードをいち早く嗅ぎつける。飼い主の心もとなさを、犬は気弱な個体と解釈する。それでこのあたりから、愛犬に逆に牛耳られてしまうこともある。わ がままな愛犬となる第一歩…

というわけで、落ち着いて、落ち着いて!

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コメント

初めまして。
いつもは馬の雑誌にて、綺麗な写真と記事で楽しませていただいています(次の記事の一枚目の写真もどことなくポーズが馬っぽいような気がします)。
スウェーデンは学生の頃にひと夏だけですが過ごしたこともあって大好きな国です。あの国で過ごした時間は私の一生の宝ものです。
そんな国の犬事情が垣間見られるなんてなんて素敵なんでしょう!

今回の記事の中で私にとって特に興味深かったのが、お化け現象です。
記事を拝見して、ああ、そういえば反抗期と重なっていたなあ、と我が家の犬の行動にやっと納得できました。
というのも年長犬は元来シャイでしたが、あるときからいっとき急に『信楽焼の狸』を怖がるようになったのです。店先に狸の置物があったら、それこそお化けに出くわしたかのように死に物狂いで逃げようとしていました。通っていた犬の保育園でもその行動は目立ったようで、国道沿いのお蕎麦屋さんの狸に驚いていた様子を写真付きで日記に報告されていました。面白いのは大きさに関係がなかった点で、人間とほぼ等身大の狸にも20cmそこそこの置物にも同じ反応をしていました。
今は年少の子がどうもバーベキュー広場の看板が怖いようで、同じように過剰に怯えます。

当時はなにがなんだかわからず、当惑していました。
が、なんのことはない、反抗期だったんですね。納得。

上記のリストの問題点にほかにもいろいろ心当たりがあります。
反抗期は厄介なものですが犬が成長するうえで必要なステップと思って焦らず対応していこう、と考えをかえたら、うまく物事が回るようになりました。むやみに反抗期を恐れる必要はなかったな、と今は考えています(このままいってくれるといいんですけれど)。

これからも目が離せない記事、各国の犬事情をとても楽しみにしています。

投稿: rio | 2008/11/06 18:48

>>rioさんへ

コメントありがとうございます。あはは、信楽焼の狸を怖がっていた、というのは笑えますね。そうなんですよね、けっこう、反抗期の現象って日本ではみなにまだ認められていなくて…。でも北欧ではけっこう、口をすっぱくしていわれていることなんですよ。でも、ホント、突然行動が変わりますからね。あんなに「いい子だった」のが。

馬の雑誌も見てくださっているのですね。ありがとうございます!…ということは、馬に乗ってらっしゃるのかしら?

それからスウェーデンにいらしたことがあるのですね。交換留学かしら。

またいろいろ世界事情を載せますので、ご期待くださいませ!

投稿: ふじた | 2008/11/06 23:06

こんにちは。
こちらこそありがとうございます。いいのかな?とちょっとどきどきしながら2個目のコメントを書いてますhorse
2つともビンゴです。
馬は歴だけ長いものの・・・というよくあるパターンです。
藤田さんの記事に憧れ、いつの日か世界各地の馬に乗り、その地の自然と文化に触れたいと思っています。
また、短期の交換留学でウプサラ大に行っていました。
カルチャーショックとはまさにこのこと。人生の中でもでかなりの衝撃を受けました。
記事を拝見するといつも時の思い出が鮮やかに蘇ります。
犬と馬、人とは切っても切れない縁のあるこの生き物たちの生の情報をこれからも楽しみにしています。

投稿: rio | 2008/11/23 16:53






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