太古の昔、生物は海から生まれたという。塩との関係は生き物にとって切っても切れない深い関係にあるのだ。
犬にとって塩分とは本当に悪者か?これが今回のテーマ。
犬は人間と違って汗を掻く部分が少ないことから、塩分をほとんど必要としないといわれてきた。「食餌中の塩分はご法度!!」と犬好きでなくても言っていた。
本当にそうなのだろうか?
実は塩分を構成するナトリウムと塩素とは細胞レベルでとても大事な役目を果たす。これらが不足すると細胞はバランスを崩し形を保ってゆけない。
ヒトほど必要としないけど絶対必要な成分、それが塩である。
さて愛犬が毎日どのくらいの塩分を摂取しているか、まずは愛犬の食餌に含まれるナトリウム量をみてみよう。
ドッグフードの場合、含まれるナトリウムの量は残念ながらペットフード公正取引協議会の表示規則にはなく、大手メーカーの製品では自主的に表示されている一方で、弱小メーカーではあまり表示がなく注意が必要となる。
手作り食の場合は自分で計算して出すしかない。
数字で見てみると、犬の体に理想とされる一日のナトリウム摂取量は体重1kgあたり50mgで、体重10kgの犬では500mg。これを塩分に換算すると1.27gが体重10kgにおいて適当量となる。
例えば体重5kgのダックスフントに当てはめると、理想のナトリウム摂取量は250mg。これはウィンナー2本弱、プロセスチーズではたった30gのナトリウム量に相当する。もしも必要充分な塩分が含まれているドライフードを主食としていて、さらに食卓のおこぼれを犬に与えるならば、ヒトの食事には大量の塩分が含まれているため、すぐにでも塩分は過剰になってしまう。
ナトリウムを過剰に摂ると出る症状は一時的な高血圧、多飲、心臓・腎臓障害、皮膚の痒みなどである。
犬に塩って、なんとなく避けて通っていなかった?愛犬に土を舐める癖などがある場合には要注意。
さて、愛犬の塩分の摂りすぎは多くの飼い主が気をつけているだけでなく、自然派フードではご丁寧にも「塩分無添加」のものが多い。そこで果たして塩分の供給が充分足りているかどうかを気にしている飼い主はどれだけいるだろう?
もう一度言おう。塩分は体の中の浸透圧を保つ極めて大事な成分だから、食餌には必要充分に含まれていないと困るのだ。
ドッグフード派はパッケージをみて、もしくは記載のない場合はメーカーに問い合わせ、給仕量あたりの含有量と愛犬に必要なナトリウム量または塩分量とを比べれば良い。
しかし手作り食派の場合はそれぞれの食材に含まれるナトリウム量を参考にするしかないので、この際「食品成分表」とにらめっこし、電卓を片手に計算してみるのがいいだろう。
犬の食材のうち比較的多めのナトリウムが含まれているのはタンパク質源である肉や海魚など。肉類>マイワシ>シシャモの順にナトリウム量は多くなる。野菜や穀類には本来ほとんどナトリウムは含まれないが、これがひとたび加工されたうどんやパンになると含まれるナトリウム量はマイワシ並に多くなる。
例えば体重5kgのダックス向けの食餌として、鶏胸肉60g+ご飯100g+野菜(人参・かぼちゃなど)30gの献立だと、ナトリウムは必要量の5分の一も満たさないことになる。しかしここに昆布などをうまく利用すればナトリウムだけでなく微量ミネラルも一緒に摂れ、食餌のバランスはぐっと改善されるのだ。
ナトリウムが不足すると出る症状は、倦怠感、食欲不振、落ち着きがない、どこでも舐め回す、嚥下障害、乾燥した皮膚、血量低下、嘔吐、体重減少、成長遅延、脱毛など。
毎日の食餌中の塩分不足以外に、特に塩分が不足気味となる場面とは、下痢や嘔吐の後、腎炎や糖尿病、妊娠期間中などで、おまけに犬だって足の裏や腋の下などには汗腺があるから、運動をすれば当然ながら汗を掻く。ナトリウムフリーの食餌では失われた塩分を補うことはできない。
愛犬がやけに手足を舐めてくる場合には塩分不足のことが多く、また下痢や嘔吐の後にはしっかり塩分補給をしないと戻る体調もなかなか戻らない。
また塩分としてナトリウムと一緒に含まれる塩素は胃酸の成分であり、不足すると消化不良を引き起こす。
少なければ少ないほど良い、というものではない塩分について、ドッグフード派も手作り食派も、この機会に食餌を確認してみてはいかが?





Kyokoさん
塩分の話、すご~く勉強になりました。
テニスから帰ってきたあと、汗まみれのわたしの顔を舐めまくってたのは、塩分不足のためだったのか。。。
牛タンの皮は捨てちゃったけど、
あの大量のタン自体はまだ冷凍保存してるので、
フードのナトリウム含有量を見ながら過剰にならないように食べさせてみます。
投稿: Mitsa | 2008/10/07 18:28
家の愛犬も手足をよくなめてきます。塩分は与えないように、与えないようにと気を使っていましたが、食事の内容等をもう一度確認し、考えようと思います。とても参考になりました。
投稿: しま | 2008/10/07 19:58
Mistaさん
犬に必要な塩分って思っていたよりも多かったのではないでしょうか?(笑)
ゴクたまに塩分の多いものを食べさせたからといって、すぐに病気になるようなことはありません。
それに新鮮な水が飲める状況であれば、すぐに体は余分な塩分を排泄してくれます。
牛タン、皮じゃなくて本体の肉を!?
もったいない!(笑)
ちなみにドイツで買える牛タンは焼いて食べるのではなく煮込んで食べるので塩味がきついのです。
やはり食文化の違いですね。
しまさん
「犬に塩分は禁物」という言葉だけが一人歩きして、実際には石橋叩きすぎてかえって壊してしまいかねないというお話でした。
手作り食の場合には自己責任ですから、食餌に関していろいろな話(噂話も含め)が氾濫しすぎて大事なものを見失わないように心がけたいですね。
ドッグフードの場合はメーカーの方々が充分ご認識のことと願いたいです。
投稿: 京子アルシャー | 2008/10/08 09:46
はじめまして。
開業獣医師をしています。
今回の記事は常々自分が感じていたことであったので、大変興味深く読ませていただきました。
犬猫用のフードの減塩を主張する根拠としては、恐らく人と同じに考えているのではと思います。
具体的には、人の場合だと高塩食によって血圧の上昇を招き様々な疾患に繋がる・・犬猫にも当然悪い・・という考え方。
今の時代、情報が氾濫しすぎて一般の方も混乱している部分があるのかもしれません。
もっとも、やたら減塩食を推奨する獣医師の先生も中にはいらっしゃいますけどね。
投稿: Vet.Paw | 2008/10/08 17:35
Vet.Pawさん
コメントをありがとうございます。
同業の方(私は開業していませんが)からのご意見はとても参考になります。
たしかに犬の食欲に任せ人間と同じ食事を犬が摂ると塩分過剰になりますし、その他の障害も出てきます。
でも、減塩にも限界があることを知っていただきたいと思い今回テーマにしました。
厳密に言えば犬が生きてゆけるための最低必要塩分量は理想とされる50mg/kg体重の半分の20-30mg/kg体重とのことですが、日本の夏のような苛酷な環境では発汗量だって多くなりますし、下痢・嘔吐などの症状の後の食餌指導をされない先生も多く、症状の再発を繰り返す傾向を示します。
人間の食事中の塩分と犬の必要量を比較すると、だいたい4-5倍に薄めたくらいで犬にはちょうど良い感じです。
みなさんの参考になれば幸いです。
投稿: 京子アルシャー | 2008/10/10 18:47
少し遅くなってしまいましたが、興味深く読ませていただきました。
うちはドッグフード派なのですが、塩分含有量について気にしたことなんてありませんでした。
塩分の過剰摂取はよくない、とは思っていたけれど、
少なすぎるかも、とは思ってもみなかったです。
人間が下痢をしたときは、スポーツドリンクを飲むといいと聞きますよね?
それで、うちのよつばが下痢をしたときは
ほんの少しスポーツドリンクを飲ませたりしたことがあるんですけど、
これって実際はどうなんでしょう?
いろんな添加物が入っているので、与えない方がいいのでしょうか?
投稿: よつばのかーちゃん | 2008/10/11 23:15
よつばのかあちゃんさん
こちらこそ、少し遅れてのレスですみません。
スポーツドリンクといっても現在では様々な種類がありますよね。
その中でももしも犬に与えるのであれば、ただ電解質だけを重視して作られているポカリスウェット(大塚製薬)のものが一番良いと私は思います。
その他にもビタミン入りだとか、アミノ酸入りだとかナントカありますが、下痢をしたときの水分補給ということに的を絞って、なるべくシンプルなものをお勧めしたいと思います。
これらのスポーツドリンクは犬には決して多用しないでください。
糖分やビタミンCなどが含まれ、歯を傷める原因ともなりますので、あくまでも非常用。
スポーツドリンクのほか、鶏ガラスープに塩を一つまみ、というのも良いですよ。
酷い下痢の場合には必ず獣医さんに行って点滴をしてもらうことがまずは最善の方法ですので、スポーツドリンクだけで代用することはしないようにお気をつけください。
投稿: 京子アルシャー | 2008/10/14 17:39
こんにちは。サイトを右往左往して申し訳ありません。
犬にも塩分が必要であるというのは理解しております。けれど、どの本にも必要だけど
少量でいいと今一歩あやふや。あえて塩分を添加する必要はないと。肉などに含まれる物で充分とか。
なので、塩分をあえて添加しないようにやってきました。
今回、この記事を読んで1kで50のナトリウムが必要と書いてあり。
8kに換算しても塩分量として1日に1g弱が必要。
自分があげていた食餌は基本が玄米、野菜、肉類、納豆や豆腐。それにほんの一つまみほどの昆布粉。
今まで数値を計算したことがなかったので、食品栄養値とにらめっこして計算してみると
100g程度の肉に含まれる塩分量って、たかだか0.2g以下。玄米や野菜にはほぼなし。
一つまみの昆布粉にもほんのわずか・・・
他の副食をあげていても適量の半分にも満たないなぁ〜と。
はっきりって、ナトリウム量が少なすぎたのかと・・・
何故気になるかというと愛犬は、よく砂や土を舐めるのです・・・
しばらく走り回っていても、すぐに下を向いて土を舐めています。
なんでこの子は舐めるのだろ〜って。最近少し気になってました。
1日の昆布粉などはどの程度必要なのかいろいろ自分なりに調べたのですが、
明確な答えは出ないまま。
1日の肉類で0.2。他の物とあわせても0.3弱。
少なくともあと0.5位は必要?と思い、調べても昆布粉で結構な量いれなければ満たさない・・・
こんなにあげていいのか?と不安だったり。必要といえど与えすぎたら大変・・・と思ってしまい。
適量がわかりません。
昨日は、味噌を2gほど添加して食べさせてみました。
沖縄の自然海塩があったので、それを少し入れてみる?
けど、そんな毎回塩を添加していいものか?と疑問は膨れるばかりです。
数値的には足りていないのは明確ですが、
やはり、玄米や野菜、肉などのたんぱく質、と一つまみ程度の昆布粉では
よくないものでしょうか?
すみません、なんだかだらだらと何が言いたいのかわからなくなってしまいましたが、
宜しくお願いします。
投稿: ヒロ | 2009/02/18 10:37
>ヒロさん
お気持ちは良く分かります。
どのくらいが必要と計算して出しても、感覚的に多すぎるんじゃないか、と「犬に塩分は禁物」の言葉に取り憑かれているのですよね。
でも、ご愛犬が土を舐めると言うのは見過ごせません。
このテーマの前のコメントでもお話していますが、体の恒常性を最低限維持して行くためには、理想とされる量の半分が必要になります。
つまりご愛犬では最低でも約0.5gの塩分を必要としています。
昆布粉末は種類によって若干塩分が異なってきますが、特に表示がなければだいたい7-10%の塩分を含んでいますので、1gで0.07-0.1g(70-100mg)の塩分のつもりでいいでしょう。
例えばしばらく昆布粉末を1-2g(テースプーンに半分くらい)増やしてそれでもまだ土を舐めるようであればまだ塩分は足りません。(あるいはプロセスチーズを少量(30gくらい)おやつとして与えるとか)
塩分を少し増やしたからといってすぐに病気になることはありませんよ。
本文中にも書いていますが塩分を取りすぎると一時的な高血圧がまず症状として現れ、これは塩分を減らせばまた元に戻ります。
ご愛犬の状況からすると、この程度では過剰なんて程遠いお話で、それよりも長期にわたり塩分が不足したままの方が体には悪いですよ。
どうぞご理解ください。
投稿: 京子アルシャー | 2009/02/20 21:39
Kyokoさんのお話を聞かなかったら、間違いを起こしたままになっていたような気がします。
明確なお返事を頂けて感謝してます。有難うございました。
先日から昆布粉を少し増やし、10gパックになっているナチュラルチーズをおやつとして与えて様子を見ることにしました。
塩分やたんぱく質量がとても気になるのは・・・先代犬が6歳で腎不全になりあっという間に私たちの前からいなくなってしまい・・・
妙に神経質になっておりました。
今の子を手作りにしようと思ったのもその事がきっかけなんですが、よかれと思ってやっていて裏目にでたら最悪・・・ですものね。
よく本などに過剰、過剰と書かれているけど、過剰ってどの程度が過剰なのか?など疑問に思っていましたが、少し解決できた気がします。
レバーの話もとても勉強になります。
ビタミンの話もUPされるのをとても楽しみしています。
ポイントを押さえて今後も頑張って作っていきたいと思っています。
投稿: ヒロ | 2009/02/22 13:58
>ヒロさん
少しでもお役に立てれば私もうれしい限りです。
犬の疾患の中でも腎臓は肝臓のような再生能力がなく、またかなり悪化してようやく症状に表れますから、気が付いたときには手遅れというケースも少なくありません。
でも石橋も叩きすぎれば壊れてしまうわけで、また叩いてばかりではいつまで経っても向こう岸に渡ることは出来ません。
チーズにはほんの一口で結構な塩分含まれますから、食餌とあわせて目安を超えないように与えてくださいね。
>よく本などに過剰、過剰と書かれているけど、過剰ってどの程度が過剰なのか?など疑問に思っていましたが、少し解決できた気がします。
たぶんみなさんも同じようなお気持ちだと思います。
知っている人には「過剰」という言葉で充分かもしれませんけど、一般的には個人の感覚でそれを捕らえますから、結局は基準が曖昧になります。
というわけで、とりあえず数字で現すと適当量を想像しやすいのではないかと、このいぬめしシリーズではできるだけ数字を出してお話しています。
これらの数字を使ってドッグフードも作られているんです。
今後もどうぞご参考ください。
投稿: 京子アルシャー | 2009/02/23 07:35
はじめまして。
内容の充実したHPで とても参考になります。
過去記事へのコメントで申し訳ありませんが、アドバイスをいただければ、と思いコメントさせていただくことにしました。
私は数年前より 犬の食事をフードから手作り食主体に変えました。今は一週間のうち3食くらいは療法食缶詰ですが あとは手作り食です。そして、以前より 毎年 犬の健康診断として血液検査を行うようにしています。
さて、現在10歳11か月になるアフガンハウンド(子宮卵巣全摘出済み、メス)が 2007年12月8日の定期健康診断をした際に、BUN45.9(正常範囲9.2~29.2)、CRE1.7(正常範囲0.4~1.4)で 腎不全を疑う検査結果となりました。他に3頭の犬も一緒に暮らしていますが(14歳アフガン、14歳シェルティ、6歳アフガン) そちらは数値に異常ありません。
もともと膀胱炎を繰り返したりして 結構苦労して再発をしなくなった経緯のある犬なので 腎臓についても気にしていましたが、いざ このBUNとCREの数値を見た時には落ち込みました。
でも、落ち込んでいる場合ではなかったので、獣医さんとよく相談し、まずは1週間から2週間 私の考える手作り食でやってみる ということになりました。
それと 獣医さんに処方していただく活性炭吸着剤の服用 ということで方針は決まりました。数値にはびっくりさせられましたが 犬のほうはまったくいつも通りで元気いっぱい 食欲いっぱい でしたから。
人間のほうの腎臓温存療法食を参考にした部分が多いのですが、タンパク質摂取制限と塩分制限(もともと塩分は 控えていたのですが)一週間はかなり極端に減らしました。一週間後(12月14日)には BUN25.3 になりましたが、CREは1.9でした。栄養不足も心配なのでTP(血漿総たんぱく)も測定していますが そちらは大丈夫でした。
2週間後(12月21日)には BUN18.6、CRE1.8 になり 栄養も問題なさそうでしたので このまま手作りで経過を見ることに。
手作り食なので 血液検査を通して様子を知る必要があり また犬の負担も少なくてすむかと思い、その後も検査を続けました。あとは尿検査を病院と自宅で行っています。
3か月後(2008年2月25日にはBUN18.2、CRE1.6になってきたので
それからは 一ヶ月に一度くらいづつの血液検査で経過を追っています。
腎臓療法食にしてから1年4か月近く経った現在(2009年3月18日)はBUN20.3、CRE1.3 になっています。血漿総たんぱく、アルブミン、グロブリンで栄養状態をおっていますが そちらもまぁ・・なんとか保てています。
この塩分のところの記事は 本当に私にとっても 「うんうん」とうなづきながら読ませていただきました。うちの犬たちは3頭が10歳超えの高齢犬ですので、塩分は 控え気味にしているのですが、それでも 必要な量はあると思うのです。具体的な数値があって わかりやすかったです。
ただ、うちの腎機能温存中のアフガンなどは 現在もかなり極端に控えているのですが 土をなめようとしたり 手足を舐めようとしたりすることもないので 今のままで 大丈夫でしょうか。
たまーに 犬にあげるパンは 自分で無塩食パンを作ってあげていますが、ときどきは 市販のパンもあげています。市販のパンだと塩分がかなり入っているのですが、ときどき少量なら あまり神経質にならずにあげても大丈夫なものですか? チーズも 塩分量を調べて 時々ほんの少しあげたりしているのですが、そのくらいなら 罪悪感無しであげて大丈夫なのかな?
腎機能温存=塩分は敵 のような情報が多く 神経質になりすぎているのか そういうものをあげると罪悪感を感じてしまうことがあります (^^ゞ
ナトリウムも体の機能を恒常的に保つにも必要だと思いますし、浸透圧のことも ナトリウムポンプのこともあると思うので必要不可欠なものと理解しているつもりなのですが・・
どうしても 「塩分(ナトリウム)はとるな」のほうが目に入る機会が多く 悩んでしまいます。
もし、腎機能温存をしているような犬での 必要な塩分(ナトリウム)量や 「最低 これだけは必要」 「これ以上はとらないほうが良い」という量がありましたら 目安として知りたいので教えていただきたいです。
体重は20キロ(ちょっとやせ気味なのですが、かかりつけの獣医さんは もともとやせ気味の犬だし、4月には11歳になるのだから このくらいで大丈夫だよ、と言ってくれています)です。
寝ている時間も多いですが、今日も元気に走り回ったり 食欲満点で「ご飯~」と喜んでくれているので なんとか寿命がつきるまで腎機能が保てますようにと願っています。
投稿: ハミルのママ | 2009/03/30 12:33
>ハミルのママさん
こんにちは、コメントありがとうございます。
レスが遅れてすみません。
犬の場合腎臓の疾患症状は状況がかなり進んでからでないと気づかないことが多いうえ、慢性となった場合肝臓のような回復能力がないので温存という療法目的しかありません。
それでも手作り食で対応してくれる獣医さんでよかったですね。
さて、腎臓機能に障害があるときに食餌内容で気をつけるべきものは、タンパク質の質。
で、実は塩分を含むミネラル分(リンを除く)に関しては健康な犬と変わらぬ量を与えるべきなんです。つまり体重20kgだと塩分2.5gが与えるべき量(上限)となります。
もちろんこの量を超えないように気をつける反面、一定量より少なくなってはいけません。(体が保てなくなりますから)
生命維持に必要最低限の塩分量は理想量の約半分、体重20kgでは1.27gくらいとなり、これよりも少ない量しか長期間与えられなかった場合、本文中にあるような障害が出ます。
日々摂取する塩分は体に入って血液中に分布し、また骨に保存されます。そして体内の塩分濃度は副腎皮質ホルモン(鉱質コルチコイド)で制御され、過剰に摂取した塩分は腎臓を通して尿中(+腸壁を通して糞中)に排出されます。
腎機能が落ちてくると体から塩分も失われやすくなり、基本的にはどれだけ障害が進んでいるかに関わらず同じ量の塩分を必要とされています。
市販の療養食(ドライフード)では塩分は若干(20%程度)控えられているものもありますし、普通のフードと同じ量のものもあります。
今の食餌に含まれる塩分量を一度計算して出してみてください。
ほとんどの場合肉や野菜からでは塩分は必要充分には摂れませんから、残りの量をおやつで与えて大丈夫ですよ。(そのためにはそれぞれの食品にどれだけの塩分が含まれているかだいたい知る必要がありますが、単発であれば常に新鮮な水を提供することで充分耐えられますので、あまり神経質にならないで大丈夫です)
また、体に充分な塩分が摂れているかを測る目安に尿中(あるいは糞中)の塩分濃度測定があります。
多尿症状が著しくない限り、尿中に50mg/リットル以下の塩分しか出ていない場合には塩分不足と見られます。
ご参考になれば幸いです。
どうぞ獣医さんとしっかり相談してご愛犬が充実した余生を送れるよう願っています。
投稿: 京子アルシャー | 2009/04/02 04:00
黒ラブの男の子、1歳、32㎏、未去勢と生活しています。
足を舐めることが癖なのか、いつもいつも舐めています。
舐めすぎて肉球の奥が真っ赤になります。
自分で舐めながら痛さでキャンと鳴くこともしばしば。
歩くのも痛いようでビッコをひきます。
あれこれ調べた結果、
ドッグフードに大量に含まれている油がよくないのではと思い、
完全手作りご飯に変えました。
栄養計算も完璧にしました。
つぎに、足を濡れた状態にしておかない。
炎症がひどくなったらヒビテン液で消毒。
わたしが出来ることはなんでも取り組んできましたが、
肉球の奥の炎症はよくなりませんでした。
きょうはじめてこちらを拝読させて頂き、
毎日のナトリウム分を調べてみましたら、
多い日で300mgほどしか摂取していませんでした。
よくわたしの手足も舐めていました。
これからはしらす干し、昆布、かつお節、チーズなどを上手に食べてもらい、
痛みのない日々を送ってもらおうと思っています。
教えていただいてありがとうございました。
投稿: ひろえ | 2009/06/02 14:08
>ひろえさん
とても長い間放ったらかしになってごめんなさい。
どうか見つけてくださいますように祈りつつ、レスさせていただきます。
若いラブはとても活発ですから、運動不足やトレーニングのし過ぎなどが続くとそれがストレスとなり前肢を舐める行動が出やすいですね。
それとは別に、もちろん塩分不足も手作り食の場合見落としがちになります。
いえ、見落としというよりは皆さんわざわざ無塩を心がけている傾向も...でもそれでは体は困ります。
これで快方に向かうといいですね、どうぞお大事に~。
投稿: 京子アルシャー | 2009/06/16 07:03
はじめまして。
興味深く、読ませてもらいました。
大変参考になりました。
今、大変悩んでいる事があり、ご相談させて下さい。
犬は、体重5.8キロの7歳のミニシュナの男の子。
普段の食事は、ドックフード。
おやつは、キュウリ、ゆでた人参、じゃかいもなどで、人の食べる物をくれてません。
ところが、今晩、スナック菓子(タコス味のコーンチップ)を4分の1、黙って食べちゃいました。こんな事は初めて!
食べていけない物を食べてしまいました。どうしたらよいでしょうか?
いろいろサイト調べても、いけないだけで、もし食べてしまったらとは書いてないんです。とっても困ってます。
どうしたら、よいでしょうか?
教えて下さい。
投稿: ニコエコ | 2009/08/02 21:09
ニコエコさん
急いでいらっしゃるように思いましたので
たいへんおせっかいながら、横から失礼します。
タコス味のコーンチップ、もちろん好ましくはありませんが
今現在吐いたり下痢をしたりしていないのであれば
特に何もしなくても良いと思います。
日常的にそういうものを食べていると、病気の原因にもなるでしょうが
一度食べてしまったからと言って、即病気になるわけではありません。
きっと喉が渇くので、たくさん水を飲みたがると思いますが
しっかりと飲ませてあげて下さい。
うちの食いしん坊犬も以前に味の濃い食べ物を盗み食いして
慌てさせられましたが、水をたくさん飲ませて(と言うか勝手に飲んだ)
塩分の排出を促すキュウリやスイカを与えておきました。
私は獣医師でもなんでもないただの犬好きですが経験から
書き込みさせて頂きました。
投稿: あが | 2009/08/03 04:29
あがさん
ありがとうございます。
何しろ、初めての事だったので、ドキドキでした。
幸い、今のところ、嘔吐も下痢もしてません。
キュウリを与え、いつも以上に、おしっこはさせておきました。
なんとなく、安心してもいいのかしら。
ありがとうございます。
゚・:,。☆Uo・ェ・oU/~♪感謝、感謝♪~\Uo・ェ・oU ☆,。・:・゚
投稿: ニコエコ | 2009/08/03 07:16
>ニコエコさん
遅れたレスでごめんなさい。
あがさんがフォローしてくださったように、一時的に多く取った塩分はその後多めの水分補給をすることで体外排出が促され、特に心配は要りません。
「お醤油をコップ一杯飲んだ」というのなら大変ですが、スナック菓子4分の一なんてぜんぜん心配いりませんよ。
余分な塩分が排出されるまで新鮮な水をいつでもたっぷり飲めるようにしてください。(それでなくても夏場は水分補給が大事ですから)
例えば別の機会にまた「食べてはいけない」といわれているものを口にして、何らかの症状が現れた場合にはすぐにかかりつけ(または近所)の獣医さんに駆け込んで応急処置をしてもらってくださいね。
緊急の場合ネットでのSOSは頼りにはなりませんから。(^^;)
>あがさん
早急なフォローをありがとうございました。m(__)m
先日うちに来た居候犬はチョコを盗み食いしました。(常習犯です)
特に変わった様子も見られないので処置なしですけど、「食べてはいけない」といわれるものの中には少量で大事に至るものからそうでないものまでいろいろですから、その程度というものが知らされなければ本当に焦ることと思います。
事実は小説よりも奇なり、経験は大事です。
投稿: 京子アルシャー | 2009/08/25 20:43
京子アルシャーさん
おはようございます。
ありがとうございます。御礼遅くなりすみません。
おかげさまで、我が家の“食いしん坊”は、あの後、何もなく元気いっぱいです。
犬は体格が小さいので、人の目からみて少なくても、比率的には量が多くなっちゃうんじゃないかなと思い始めたら(それに気がついたのが夜遅かったので、ちょっと獣医さんには電話できなかったのです。)心配で心配で、ネットでのSOSになってしまいました。
「食べてはいけない」の件につきましては、種類は多くの場で紹介されていますが、詳細の説明はなかなか見つけれなく焦ってしまいました。日頃から、なぜ悪いのかという基本的な事を勉強していなくてはダメだなあと自覚させられました。知識があれば対処もついてきますものね。
今後も、勉強させていただきます。
∩( ´∀`)∩ドウゾ (っ´∀`)っ))ヨロシク オネガイシマス
投稿: ニコエコ | 2009/09/03 09:52
京子アルシャーさん
お礼が遅くなりました。おかげさまで コメントをいただいてから 「あげたかった」チーズ類を おやつに使うようになりました。回数も少なめだし 量も少ないけれど なによりハミルがとても喜ぶし 特に数値が悪くなったりもしていません。(相談させていただいてからも毎月 病院で検査していますが 数値は横ばいでCRE1.5くらいで 温存できていると 先生に言われています)。
アドバイスありがとうございました。
現在 11歳と4か月を過ぎました。元気いっぱいで遊んでいる姿をみると 嬉しくなります。天寿まで 腎機能がもってくれるように頑張ります!
投稿: ハミルのママ | 2009/09/04 15:56
>ニコエコさん
突然で初めてのことだと焦りますよね。(^^;)
大雑把に言うと、普段自然界に広く多く存在しているものは少々食べても大丈夫です。しかし薬物とか農薬とか何かの抽出物とかは不自然な形で存在するので、要注意ということです。
例えば普通の食品(野菜やチョコなど)は少々は平気(だからといって与えて良いというものではありませんが)、ネズミ駆除用の肉団子など処置が遅れると犬は死にます。
食品でも毒性の強いものではすぐに何らかの症状が出ますので変化が現れたらすぐに迅速な処置が必要になります。
地域で夜中でも救急を受け付けてくれる獣医さんを確保しておくといいですよ。
>ハミルのママさん
ご報告いただきありがとうございます。
前回コメントをいただいてから約5ヶ月ですね、この先もこのままでいてくれることを願っています。
犬はチーズ好きですよねぇ~。
好きなものを食べる愛犬の姿を見ているのもこれまた飼い主として嬉しいものです。
これからもどうぞお大事に。
投稿: 京子アルシャー | 2009/09/14 05:20