断耳されていないドーベルマンとされているドーベルマン。「耳二つでこれだけ印象が違うのか」とヒトが感じるのならば、犬ではなおさらである。[Photo from Devilster]
容姿整形目的の断尾・断耳
ドーベルマンやグレートデーン、シュナウザー、ボクサー、ロットワイラーあるいはスタッフォドシャーテリアなどの闘犬種においては犬の感情があわられ易い耳と尻尾を切断し、外見をシャープな印象にすることで飼い主の用心棒としての役割を果たしていた(というよりそれで飼い主が満足していた)。
考えてみれば酷い話である。まるで若いヤンキー(死語?)が眉を剃り落として顔に険しさををつけるかのように、昔の人は犬の耳や尻尾を切った。
眉は剃り落としてもまた生えてくるが、耳や、ましてや神経の通った尻尾を切り落とすとはなんとも残酷な発想である。
現在でもトルコなどでは「犬の耳や尻尾を切り落とすことで番犬はその性能を上げる」と信じられ、仔犬あるいは成犬でも耳や尻尾を切り落としたりしている。
それが犬の生涯においてどれだけのマイナス要因となっているか、切り落とす方は考える由もない。感情の表れやすい尻尾を落とし、耳を尖らせ人の目にクールな印象を作ることが、犬同士においてのボディランゲージは大事な耳や尻尾がないからうまく伝わらず、他の犬に警戒心を与え、それを「優秀な番犬」とヒトは称えたのだ。
この容姿整形目的の断尾・断耳行為を人間本位の一方的な虐待行為とし、先進国の多くは規制を始めているほか、国によっては「断尾・断耳などの整形行為をなされた犬をショーに出してはいけない」という規制まである。(各国の断尾・断耳行為への法規制比較一覧参照)
その一方で先日流れた中国からのニュース「愛犬を二重まぶたやパンダ風に!ペット整形が大流行、虐待との批判も」のように、犬の美容整形などが商売として行われているのには驚いた。擬人化もここまで来てしまうと救いようのない脱力感が私を襲う。
断耳をされていないグレートデーン。自然なままの垂れ耳はこの犬種の性格どおりやさしい印象をもたらしてくれる。
犬種のスタンダードについて考える
犬が飼われる目的が変わったにもかかわらず、いまだに断尾が行われているのはただその犬種の「スタンダード」にそう書いてあるから。そのことについて疑問を持たない人間が、ブリーダーとしてスタンダードを厳守しているだけの話である。
改めていうが、耳や尻尾は犬にとって大事なコミュニケーションツールである。
ヒトのように言葉を操る事のない犬は、相手の仕草(ミミック)を見て感情を読み取る。犬は体全体を使って感情を表し、特に耳と尻尾はその中でも最も大事な表現方法である。その大事な部位を切られては、犬同士のコミュニケーション障害が生じても何の不思議もない。
私にはたかだか「犬種のスタンダード」というだけで、今もその他の目的なく断尾・断耳が行われている状況が遺憾でならない。
断尾は生まれてすぐに、そして断耳は生後2-3ヶ月経ってから行う。切った後の耳の形を整えるために包帯と型で整形し、傷が癒えるまで遊びも制限される。[Photo from Alex and Colleen]
その昔、写真技術も通信も現在と比較にならないくらい未発達だった時代に、犬の種類分けをするために作られた「犬種のスタンダード」というもの。これを後生大事に崇めたて一語一句忠実に犬を追求すると、犬種内のバリエーションはどんどん少なくなり、遺伝子プールが乏しくなる。
そしてスタンダードの言葉の意味を取り違えると、犬は意味のない断尾・断耳を強いられ一生を過ごすことにも。かといってスタンダードがなければ犬種の定義は難しく、だからこそスタンダードはある程度懐の広い自然なものでなければいけない、と私は思う。
容姿整形による犬の社会的行動へのマイナス影響は当然のこと、ましてや「みだりに(正当な理由なく)動物を傷つける」行為が動物愛護法に触れるということにも気づいて欲しい。私の見解では、スタンダードに合わせるために行う整形行為は、例えそれが獣医師の手によるものであっても、正当な理由には当たらない。
「生まれてすぐの断尾は痛みを感じない」?
「尻尾がない方が汚れなくていい」?
「耳が尖っていた方がかっこいい」?
それは犬のため?それともヒトのため?
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ドッゲと暮らしています
よくぞ言ってくれました!という感じです
幼少時に耳を切られて 縫合されて 痛みに耐えさせることの意味が判りません
耳が痛くて仔犬同志で遊ぶのを躊躇ったり
触られるのを嫌がったり
見えないところで犬自身が絶対気にしてると思います
しかも断耳の行為を獣医さんがする
麻酔危険性とか耳と尻尾の役割を説明できない獣医なんて絶対世話になりたくない
断耳される理由が 狩猟用とか怪我をしたからの実務的理由でなく
「凛々しくなるから」って
犬に断耳をさせるなら 飼い主も凛々しくなるべく断耳すべきだと思います
レスキューしたドッゲをわざわざ断耳してから里親を探す保護団体もいて 何がレスキューなんだろう?と思います
PS毎日ボダイ君の様子を楽しみにしています
投稿: komorebik | 2008/11/28 09:39
いつも楽しく読ませていただいています.
私は獣医師でも臨床家でもなく,科学研究をしている者なのですが,
ふと疑問がありましてコメント書かせていただきました.
獣医師であるからには,科学に基づいた上で社会的影響を考えるのだと思うのですが,断尾・断耳が犬にとって「良くない」「苦痛」である科学的な根拠というのはあるのでしょうか?
ドーベルマンを断耳した場合とそうでない場合では,犬の性格に問題は生じるのでしょうか?もし結果として,性格が悪くなったとして,「手術経験もしくはそれに由来する痛みの記憶」が原因なのか,「本当にコミュニケーションができなくなってるのか」が原因なのかは,慎重に調べなくてはいけないと思います.
いかに欧米の獣医学が進んでいるとは言え,主張だけ聞くと感情論の仮説ではないか?と感じることが多々あり,正直,胡散臭く聞こえることがあります.
ヒトのほうの医学では,例えば,初期の乳がんでも,かつては乳房ごと全摘出をしていましたが,現在では抗がん剤でできる限り小さくしてから部分的に外科で摘出するのが一般的ですよね.これは,そうしたほうが(最終的に)体に負担が軽くなる上,心理面でも良い影響が大きい,という理由ですね.
これは治療であって,単純な整形ではないので一概に同じとは言えませんが,心理を語る上では科学的および臨床的な裏付けが欲しいと思ってしまいます.
個人的には,ナチュラルな犬の姿が好きです.
さらに実のところ,自分の犬が気性が荒いという理由で獣医師に犬歯を折られた(抜歯ではないです)あげく,その後の処置が悪くて,犬に負担をかけ心を痛めたこともあり,むやみにしっぽを切ったり...ということには抵抗があります.
ただ,物理的な処置の問題に関しては獣医師に対する規制でよくて,基本的には法の問題よりモラルの問題だと思いました.
でもそこで日本の場合,獣医師がきちんとNoと言えないし力もないから,より法規制が必要になるのかもしれないのですね.たぶん.
ご意見お聞かせいただければと思います.
投稿: Newmarket | 2008/11/28 12:16
コーギー2匹と暮らしています。
調べて、数日の内に尻尾を切ることを知りました。
ネットで調べたのですが、手術の様子もムービーで見ました。
麻酔の注射を何本も打って、おまけに切断をする一部始終でした。
とても見ていられないくらい内容でした。
いまでも泣き叫ぶ声が忘れられません。
そのブリーダーさんは、客の希望を聞いて断尾するとのことでした。
飼主さん、みんなが断尾を希望するわけではないみたいでしたが
少しでも希望者が減るといいと思います。
日本のペットショップで売られるコーギーは、ほとんど尻尾がないです。
私もペットショップで買ってしまったのです。
恥ずかしながら、犬を飼いたい!!という思いで、コーギーも買うときに初めてみました。
知っていたら、ブリーダーから断尾せずに買いたかった。
自分が無知だったのもいけないのですが、私のように感じる人もいると思います。
こういった事実があることを多くの人が認識して、
無駄な切断行為がなくなるようになってくれることを願っています。
害はあると思います。うちにいるいる2匹は極端にお尻を触られることを嫌がります。ヒドイ時は怒って向かってきます。
普通は散歩で他の犬に会うとお尻の臭いを嗅ぎ合って挨拶すると思いますが、うちの2匹は拒否します。
断尾された時の痛みを覚えているのではないでしょうか。
投稿: GAN | 2008/11/28 16:04
やっぱりドーベルマンの耳は垂れてる方がかわいいっ!
だって左のコ、うちの子に似てるから(笑)
書こうかどうしよか散々迷った挙句、さらにお目に止まるかどうかも定かではありませんがどうしても黙っていられなくて、失礼いたします。
Newmarketさん、こういった場には様々な意見の方が集まるのが当たり前で、おっしゃる通り科学的、臨床的な裏付けが欲しいとお考えになる方がいても当然でしょう。
そういった質問をなさることは、拝読している私たちにも勉強になりありがたいことだと思います。
しかし言葉の選択は慎重になさるべきではないでしょうか。
「胡散臭く聞こえる」などという強い言葉はこの場合非常に不適切に思えます。
もしそのように感じられたとしても、もう少し違う言い回しを選ぶのが公共の場でのルールかと存じます。
話の本筋から離れた部分ではありますがご一考頂ければ幸いです。
投稿: あが | 2008/11/28 16:04
そもそも必要でない物は、徐々に進化によって淘汰されるのでは?
人間の尾骶骨もその名残でしょう。
自然は、余分な物を作らないのではないでしょうか?
本来の姿を歪める行為は、どうしても必要な時意外は
不要だと思います。
元のままの姿を保つのに理由なんて不要ではありませんか?
投稿: Lucy | 2008/11/28 16:37
いつもコメントまで、そして真摯なコメント返しまで、たいへん興味深く拝読しております。
うーん、わたしも、胡散臭く思うことなく賛成です。
感情論でしょうか?神経の通った生き物の肉体改造が、痛くないわけがないし影響がないわけがないのは、しごく当然だと思います。
今までまかり通った方が不思議ですが、この世界では、女性に対してこれくらいのことをするのが常識である国も、いまだにあります。
そういったことをひとつづつ、直せることから直していって、自分の子供たちの世代に、誇れる実績を残していくのは、人として正しいと思います。
(まあ。わたしの言ってることの方が胡散臭いかもしれないわ。なにせ網タイツはいて書いてるし(笑。)
欧米では、そういったことをきちんと考えて疑問に思う人が力を持って、こういう流れになったのです。
日本でもこの問題について『何故か疑問に思う』『自分で考える』『声に出す』風潮が、せめて犬を飼っている人にだけでも広がるといいと思います。
ほんとうにいいお題でした。dogastually、心から応援してます。
どうぞでっかく育ってください!
投稿: ひより | 2008/11/28 22:07
たいへん有り難いことに、私のかかりつけ獣医は、整形のための断耳・断尾はしません、とはっきり明示してくれています。狼爪については、状況によっては行うが、当然痛みも伴うし、傷がつくからには感染のリスクもあるため、お勧めしない、とはっきり言われます。
食餌に関しては意見が合わないにも関わらず、十年以上この獣医さんにお世話になり続けている理由の一つです。
この記事の(1)でお訊きしたいと思いつつ、できてなかったことがあるのですが。
後趾の狼爪を切ることについては、どうでしょうか?
生後2ヶ月で子犬(ルースです)を向かえた時、ピロピロぶら下がっている狼爪(前趾のそれと異なり、皮一枚でつながってるという感じです)を、周囲から切るようしきりに勧められましたが、皮一枚のようでも、血管も神経も通っているなら、切除には苦痛を伴うはず、と残しました。
その時、切るべきだと言われた理由は、「薮などで引っかかってちぎれたり傷ついたりするから」でした。
確かに、ちょうど引っかかればちぎれるかも・・・(苦笑)
結局、我が家で後趾に狼爪をもって生まれた子犬の狼爪も、私は切りませんでしたが、ピロピロしている狼爪って、そんなにリスクが大きいのでしょうか?
私にはどうも納得がいかないのです。狼爪がちぎれるくらいなら、普通の指を怪我したり、折ったりする可能性の方が高いように思えるんですよね。
でも、もし本当にリスクが大きいのなら、成犬になってから鈍的に引きちぎられるよりは、生後すぐに取った方がいいのでしょうね。
Kyokoさんは、そういう症例をちょくちょく診られますか?
すみません、長くなるので分けさせてください。
投稿: ハニフラ | 2008/11/29 14:37
なんでもっと簡潔にまとめられないか、ちょっと自己嫌悪ですが続きです。
私もNewmarketさんのコメントは興味深く読ませて頂きました。それに対するKyokoさんのお返事を読むのも楽しみなのですが、私の意見も、少し書かせてくださいね。
断耳・断尾は、耳と尾に神経が通っている以上、当然痛みを伴いますから「苦痛」であり、無意味な苦痛を与えること自体、その犬の性格形成に影響を及ぼすか否か以前の問題として「良くない」ことではないかと私は思います。
また、外科的処置とは言え、仮にそれが無痛操作のもとで行われたとしても、”体に傷を付けること=侵襲”ですから体に負担をかけますし、傷が癒えるまでは感染の危険に曝されます。
犬の場合は、人と違って、「傷を清潔に保つ」ということは心がけてくれませんから、なおさらです。
それらは、人間の乳がん治療の際、できるだけ縮小手術を目指す理由の一部と、同じと思います。
乳がん手術に伴う心理面の問題は、いろいろ研究もなされていますし、とても大切なことです。犬の断耳・断尾後の心理についての研究があるのか、私は知りませんからKyokoさんのコメントをお待ちしてます。
でも、犬が「尖った耳がいいな」「長い尾はダサいな」と思っているならいざ知らず、望んでもいないのに(たぶん。確認はできませんが)、人間の外見的嗜好で切られてしまう行為であることを考えると、心理面でどう影響するか科学的に検証するような問題ですらないような気がします。
(もっとも、私個人としては、乳房切除に伴う女性患者の心理は、相手の立場になって考えれば、大筋に関しては、科学的・臨床的裏付けを待つまでもないと思うのです。)
あ、私も垂れ耳・長い尾のドーベルマンが魅力的だと思います!(ドッゲもね)
投稿: ハニフラ | 2008/11/29 14:45
みなさん、いつもコメントをありがとうございます!
こうやってみなさんと一緒に同じテーマについていろんな角度から考えることが出来るこの機会に大変感謝しています。
>komorebikさん
昔、まだ私が日本にいた頃には犬の雑誌も数が少なく、ドッゲなども公の場に上がることがありませんでした。強いて言えば子供の頃に持っていたお気に入りの犬図鑑、そこには耳の尖がったドッゲの姿がありました。
それから後にドイツへ渡り、こちらで見かけるドッゲの姿といえば本文中の写真どおり垂れ耳で、また同級生がブリーダーをしていることもあってドッゲの性格がとても穏やかなものであることを痛感しました。
そして帰国時、流行の犬雑誌の一ページを堂々と飾るドッゲの姿には不自然なほど鋭く尖ったがありました。
その次のページには同じく耳の切られたジャイアントシュナウザー、そのまた次には断尾されたワイマラナーと続き、それらには常に賛美の言葉が飾られており、とても不似合いでした。
いまでもこの記憶は消えません。
断尾も断耳も「獣医がするなら良い」とか「麻酔をすれば痛くないから良い」と方法を問うものではなく、まずはその行為の意義を考えたいと思います。
「凛々しくなるから」という理由は、先の中国での美容整形と同じ程度の話ですね。
レスキューされたドッゲも断耳処理されてから譲渡、というのには驚きました。(@_@;)
すみません、今週(も)ボダイ方面のブログは滞っています。(^^;)
また慌ててまとめ更新しそうな気がします。(ええんか、それで?)
>Newmarketさん
私も基本的には科学者の一人です。
もちろん科学的な根拠なしでこんな記事は書けません。
いただいたコメントへの厳しいご意見を他の読者の方々からすでにいただいているので、繰り返しここに書くことはいたしませんが、お気にされている「断尾・断耳が与える犬の精神面への影響」や「行動の変化」については余るほどの論文が発表されています。
そのうちどれだけが和訳されているかは知りませんが、これらテーマを扱う「動物行動学」あるいは「動物保護学」という分野はまだ日本では充分な成長を遂げていません。
多くの場合は人間の心理学・行動学の比較対照として心理学者などにより手がけられているのが現状です。
Newmarketさんご自身がどの分野の研究をなされているかは存じませんが、どうぞ一度「docking(断尾)」をキーワードにPubMedなどの国際文献システム内を検索してみてください。
また犬の行動・コミュニケーションにおける尻尾や耳の持つ意味合い(ミミック)について分かりやすく書いてある本で、日本で有名なのはスタンレー・コレン(心理学者)の「犬語の話し方(How to speak dog)」やコンラート・ローレンツのものもありますが、お気持ちからするとそれすらも眉唾ものと言われかねませんので(笑)、いつか機会があればお目通しください。
ただひとつ、私がお話したいのは「もしも断尾・断耳が犬にとって『良くない』『苦痛』である科学的な根拠がなかった」場合、イコール「じゃあ断尾・断耳をしてもいい」にはならないということ。
犬にとって尻尾と耳は敏感な部位で、またこれらを使ったコミュニケーション方法は覆すことの出来ない現実です。
仮に可能性を探るとするならば、この大事な部位を失っても精神的・行動的にトラウマとなりえない事の証明を挙げるほうが極めて難しく、これはとても非現実的なただの言葉遊びになります。
度の過ぎた擬人化による感情論はもちろん聞くに値しませんが、冷静に犬という生き物を見て、断尾・断耳という行為が犬にとってどれほどプラスの効果があるのか、それを問いたいのです。
百歩譲って犬にはマイナス効果はなく、ゼロの意味合いだとしましょう、それでもその行為はただ人間の満足のためだけということになります。
それを各国は反省しているのです。
お気づきのとおり、モラルの問題だと私も思います。
モラルは時代により変化します。
そしてその時代のモラルが法律へと反映されているのだと思います。(少なからずいくつかの民主主義国家では)
また断尾・断耳を獣医師の手により麻酔等を用い行ったとしても、術後の回復段階においてまったく無痛でいられると言う事はありません。
いくら鎮痛剤を投与し、犬が痛みを表現しなくても施術された部位の不快感はあり、それがどれだけのトラウマになるかは私たちは残念ながら知ることが出来ません。
どなたか外耳をなくされた方のお話でもお聞きしたいほどです。(というのは半ば冗談ですが)
人間の手や足を切断した後のような幻影感覚(ファントム)は犬にもあるのでしょうか?
また犬では施術の理由が理解できませんから、例えそれが獣医学的な理由(治療)によるものでも直接人医心理と比較することは難しいと思います。
ちなみにご愛犬と経験された「犬歯を切る」という対処はやはりヨーロッパでは断尾・断耳と同じく禁止事項に挙がります。(声帯除去も同じです)
犬歯を切っても犬の気性の荒さの解決にはならず、言葉粗く表現すれば「飼い主の尻拭いを犬にさせる」、他にも飼い主がするべき対処があるでしょ?というのが社会的な指標になっています。
最後に、科学はけっして万能ではありません。科学を追求すればするほど、自然という大きな存在を知ることが出来ます。
自然が作り上げたこの世にあるものをすべてを一つ一つ整理してゆく、それが科学だと思います。
科学者が科学者として研究をしてゆけるのは、自然が偉大なお陰だと私は感じています。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。
>GANさん
買い手の希望により断尾するかしないか決める、というのはまだ良心的な方ですね。
それにしても悲痛な状況下での断尾というものは、心が痛みます。
そこまでして行う価値はどこにあるのか?
それは絶対必要なことなのか?
どうしても納得のいかないモヤモヤが残ります。
せめてスタンダードにもう少し幅があれば、という気持ちです。
ご愛犬が、しかも2匹ともが挨拶を拒否する理由と断尾の関連性をまず疑うのは当然。あとは仮定でしかありませんが。
この記事を通して一人でも多くの方に断尾・断耳について考えていただければと思います。
>あがさん
フォローありがとうございます。
すみません、出遅れてます。(^^;)
あながち「言ったもん勝ち」になりかねない世の中ですから、風潮を疑ってかかるのもまたひとつ現状を分析し将来に生かす大事な要素となります。
いろんな意見を出し合って、視野を広く保ちたいですね。
そういえば一番上の写真の耳のあるドーベルマン、私もニコちゃんに似てると思いましたよ!(笑)
>Lucyさん
必要のないものは退化する、そう私も思います。
どうせ断尾・断耳なんて歴史の浅い、人間が考え出した一時のものなんだけど、でもこの慣習が犬種のスタンダードよりも存在しているのが話をこじらすところかも。
役立たずで意味がないからといって盲腸を取ってしまうのも行き過ぎだと私は思うのです。
意味がないなら放っといて、でも意味があるなら取っちゃダメ、本当に取る正当な理由がなくちゃ人間はその先限度がなくなりますので。それこそ今ならクローンだって出来ちゃうし。
>ひよりさん
あら、網タイツを?(笑)←そこにひっかかってどうする?
予想通り反響の多いお題でしたね。
昨日私が会った日本人男性にもドーベルマンの断尾・断耳について話をしたら、「知らなかった、そういう姿の犬種だと思っていた」という答えが返ってきて、私自身へなへなしてしまいました。
それほどまで当たり前の行為なのですよね。
でも「当たり前」を疑ってかかるのも時には大事です。
昔ながらの慣習の中には鵜呑みに出来ない理不尽なものまであり、それはけっして「伝統」なんて言葉と混同されてはいけないのだと思います。
ここで「断尾・断耳賛成派」の意見ってのは出てこないもんなのでしょうかね?自分でテーマをあげておいて何ですが、スタンダード信仰派の意見が聞きたいです。
このブログを生かすも殺すも読者の皆様次第ですよ、どうぞ私たちを育ててくださいませ。
>ハニフラさん
ふぅ...ようやくここまで辿り着きました。(^^;)
私、犬の断尾・断耳技術について学校で習った覚えありませーん。(牛の断尾やヒヅメ除去ならやりましたけど)そりゃそうです、ドイツでは禁止ですから習っても実用的な意味なし。
後肢の狼爪はついて生まれる方が少ないですよね、先祖がえりのひとつといわれるくらいの退化器官のひとつです。
後肢の狼爪は前肢の狼爪と違い、ほとんどの場合骨がありません。(たしかアイルランドの鳥猟犬種だけでしたっけ?6本指があってそれぞれすべて骨があるのって)
友達のところの犬(雑種)にも片方だけついていて、一度怪我をしました。
といっても本当のところ大したことはなく、むしろ酷い怪我となるのは前足の狼爪の方。これは時々救急でも入ってきます。
たしかに藪の中を走ると突き刺さる危険が高いため、うちの犬もコーシング等を前提にされていたので狼爪は生まれてすぐに除去されています。(その後ドイツでこれも禁止になったので、それ以降の個体には狼爪があります)
今になってみるとうちの犬は森の中を爆走しまくってますから「除去してて良かったのかな」とも思ったときもありましたが、それにしても狼爪以外の足の指の怪我って全くないんですよね。
ということは、やはり懸念するほどのものでもないことなのか?とも思えますし、結局自分の犬では確かめきれず、というところでした。一緒に遊んでいる同犬種の友達らには狼爪ついてますけど、これまでいずれも無傷です。
突き詰めて考えれば、怪我するときはする。見た目に危なそうで、その先想像力を膨らますと、「たぶんやっぱ取っておいた方が怪我したときの痛みよりはマシだろう」と思えますが、今の私は体の他の部位と同じく怪我したときに対処するってことでいいんじゃないかと思っています。
実務猟犬のように四六時中藪に入って尻尾ぶつける度に怪我してるってんじゃ、ある程度の対処は必要かとも思いますが(各国法規制比較一覧のスウェーデン参照)、怪我する危険性がうやむやのうちに例えば(例えばですよ)一見意味のなさそうな指を落とすのはまだ納得がいきません。
人間の足の小指だって意味なさそうだし、ぶつけると痛いだけだけどだからといって切除しないでしょ?(って、これは比較にはならないか?)
犬の感性・感覚って、人間のそれとは全く違うんですよね。
すっごい不細工なデブのおばあちゃん犬だって、ヒートが来ればどのオス犬にも興味の対象あるいは争いの種になるんです。
近親交配だって可能だし、これを人間に置き換えるとえらいことになりますが。(笑)
さて、遅筆のくせに長文の私。しかも本文よりも長い。(笑)
こんなに長くなって良いのかしら?...前代未聞だわ。
みなさま、お付き合いくださってありがとうございます。
これからもどうぞよろしくお願いします~。
投稿: 京子アルシャー | 2008/11/30 08:47
今回も興味深く読ませていただきました。特にコメントがおもしろかったです(笑)
前回のコメントにも書きましたが、わたし自身は断耳・断尾反対派ではありません。
もちろん、積極的な賛成派でもありませんが。
要するに、各飼い主が決定すればいいことだと思ってるんです。
そのためには、断耳・断尾とはどのような処置がされるのか? 犬にとってどういう影響が考えられるか?を事前に知っておくことが必要です。
今の日本の飼い主は、多くが「へぇ、うちの犬って生まれつき尻尾が短いんだと思ってた〜」という感じですよね。
そうではなくて、「わたしはやっぱり耳が立ってるドーベルマンが好きだから、断耳してもらったのよ!」「プードルは短い尻尾だからかわいいのよね!」と、飼い主自身が強い主張をするならそれはそれでいいと思うんです。
こういう行為を「動物虐待」とし、それを望む飼い主が周囲から非難されるという風潮になるのは、それはそれでちょっと怖いと感じるんですよね。
どこまでが「虐待」になるのか、ドッグフードだけを与えて手作り食を与えないことも
そのうち「虐待」だと非難されるようになるのか・・・
ヒトがイヌなどヒト以外の生物を飼育する、このこと自体が問題の根本だと思うんですよね。
ヒトがイヌの幸せをどんなに考えても、所詮イヌの気持ちは完全には分かりません(推測はできるけれど)。
そもそもヒトがヒト以外の生物の幸せを考えること自体がヒトの傲慢だとも感じます。
もちろん、だからといって何をしても構わないというわけじゃないですよ。
上手く言えないけれど、どんなことでも○○について絶対反対!とか絶対賛成!とか、
わたし自身はあんまり主張する自信がないなぁということなんですね。
なんだかヘンなコメントになってしまってスミマセン・・・
投稿: よつばのかーちゃん | 2008/11/30 16:57
>よつばのかーちゃんさん
こんにちは!いつもコメントをありがとうございます。
コメント欄でもお楽しみいただけてうれしいです。(笑)
たしかに、「犬の幸せを考える」なんて人間の傲慢かもしれません。でもね、犬と人間にはやはり決定的な差があるんです。
歴史を見てみると、欧州では特に使役動物を酷使してきました。人間への利益だけを追求して、人間の都合のよいように家畜を改良し使役させ殺してきました。人間は他の動物に比べ比較にならないほどの知能を持ち、自然現象すらも掌握しようとしています。多分それはいつかは可能でしょう。でもその前に人間すらも滅んでしまうかもしれません。
こういった勢いで人間の手により絶滅してきた動物も多く、まぁそれも時の流れ・長い地球上の歴史から見ると当たり前の流れかもしれませんが、今ここに来てこの暴れん坊達に少しだけ反省の色が見え始めました。
断尾・断耳行為への反発は自然保護の一環ともいえ、人間以外の生き物・存在への配慮を見直す風潮が伸びてきているのです。
断尾・断耳行為による犬への影響を知った上であえて「賛成」を主張するのはもちろん自由ですが、それでも切るか?という疑問。例えば「殴ると怪我するのを分かっているのに殴る」「自己利益のためだけに相手を傷つける」のは意図的で、現代では明らかに違法になります。
また動物虐待にも「故意に行われるもの」と「無意識・無知により行われるもの」があり、法的には日本でもいずれの場合も処罰の対象です。断尾・断耳により犬が心身ともに苦痛を抱えるのであれば、この法律をちゃんと生かすことにより討論するほどのものではなくなります。
あるいは「自分」と「犬」の存在をある程度切り離して考えることができるかというのも次の疑問に上がります。
もちろん犬も家畜ですが、家畜を擬人化しないこと、これが今の欧州の動物保護の共通点です。
エコバッグを使って環境にやさしい考えがもてるのならば、犬を犬としてみることも可能だと私は思います。
いろんな人間と動物がひとつの社会で暮らして行くのですから、行動や言動においてある程度の協調性も必要ですよね。それが動物保護においてはどの程度、どこら辺までなのか、各国で異なるほかまだ手探りの状態なのだと思います。
とりあえず、いろんなテーマをぶっちゃけて「知る」ことからはじめてみないことには、ですね。
あらやだ、また長くなっちゃった。(笑)
お付き合いありがとうございます~。
投稿: 京子アルシャー | 2008/12/02 22:06
こんばんは。
様々な意見が活発に交わされて楽しいので、もう一言!
誤解を恐れずに素直な意見を述べるならば、私は断耳したドーベルマン、桃尻のコーギー(ペンブローク)、ぴこぴこ動くプードルの短い尾などを、カッコいいな、かわいいな、と思います。
断耳したドーベルマン、私は尾は長いほうが好きですが、まるでアヌビス神のようです。まあ実際アヌビスはファラオハウンドでもなく、墓地をうろつくジャッカルを基にしたとの説がありますが・・・
また一方で同時にそれは自然な彼らの姿ではないと思ったので、私自身は飼う事はありませんでした。だって耳切るとかしっぽ切るとかってこっちまでも痛いかんじがするから。
おっしゃるように一括りに洋犬と呼ばれる呼ばれる彼らは細かく人間の用途に応じて作出されてきました。
ポインター、セッター、レトリーバー・・・ダルメシアンに到っては馬車に併走する位置まで一定だとか。
また毛色にしても、厳格な淘汰のもと美しいワイマラナー等の犬が生み出されました。
人間のすごさと、犬の凄さと、両者の係わり合いの深さには脱帽します。
ただ先日来お話に上っているように、日本で元々牛の踵を齧っていたり、銃を用いた鳥獣猟をしていたり、人力車か?輿か?の横を走っていたりしたわけでは無く、「そういう姿」で日本に紹介されたわけですので、日本の犬飼い達が戸惑うのも無理は無いことと思います。
「こうこうこういう理由からこの犬たちはこういう姿に作られて、こういう格好になったんだよー」と知って「へええ~」とは思っても、いざ「本国ではすでに用途と合わないからコレは虐待行為とみなされています」と宣告されてしまうと、「ほえっ?」と面喰ってしまうのではないでしょうか?これって私だけ?
まあ、だからこその啓蒙活動かもしれませんが。
愛される容姿とキャラクターで私も好きなブルドッグも、生き物としてはいろんな面で正直結構しんどいところにいるんでは・・・と思っちゃうんです。
犬種的に短命なものも・・・・辛くて悲しい・・・
結局のところ人の手が加わって生れ落ちた生命を選択していったから現在のように多種多様の飼いイヌにめぐり合えるという面もあり、他方本来備わっているいろんなものが削ぎ落とされた結果、弊害も出てきたのではないでしょうか?
おっしゃるよう今という時代は行き過ぎたところを反省し、修正していく過渡期なのかも、という気もします。
そして西洋社会に端を発するものは、やはり西洋社会から変革していくのでしょう。
極論になりますが、日本には形骸化された「紹介当時の西洋のスタンダード」のイヌが紹介されただけですから。実猟犬として輸入されたものは戦後少数派だと思うので。
用を成さなくなったから虐待、という考えに到るには今しばらく、歴史も踏まえて時間が必要と感じます。
いずれ今後話題に上るとは思うのですが、レアカラーの落とし穴(ふふ・・・怖いことに私はブルーの被毛とかブルーアイとかごくごく淡~いブルーマールとか綺麗!と思っちゃうんですよね~)も含め、知らなきゃいけないこと、意識しなきゃだめなことってきっともっと山ほどあるんでしょうね。
そんなことを知る機会、考える機会を与えていただき、一イヌ好きとしては感謝しております。
投稿: rio | 2008/12/03 18:55
>rioさん
いつもコメントをありがとうございます。
犬の多様性には本当に感心します。それよりももっと感心するのはやはりその多様性に富んだ犬を作り上げたヒトの持つ執念というか欲望。
そのお陰で私たちはいろんな犬にいろんな思いを馳せることが出来るにもかかわらず、ただ良し悪しだと思うんです。
ワイマラナーのスチールグレーのボディ、ボブテイル(日本ではオールドイングリッシュシープドッグですね)の稀に出るブルーアイ、ダックスのダップルなどどこか自然のいたずらのような姿は私も綺麗だな、素敵だな、と思います。
しかし、それとそのような犬に「商品価値」(ここ大事)を見出し乱繁殖するのはまた別の問題です。
犬種にとって何が自然の形であるかというのはまずブリーダーが気がつくはずですよね?(これも大事)
ブリーダーが金儲けに走ったのでは本末転倒である気がします。
ヒトの欲求は放っておけばキリがありません、それこそこれだけいろんな犬を作り出すくらいですから。
レアカラーやブルー・マールの犬が遺伝病を持っていたり、短吻犬種に障害があったりしても、ヒトは自分たちの願望を優先してブリードを続けてきました。
この願望・欲求はこの先どこまで行くのでしょうね?
西洋に発したものは西洋から変革してゆくというのは、一理あると思います。
では日本犬に関してはやはり日本に任せて欲しいですね。そういった意味では「日本犬保存会」がJKCと離れているのが賢明であると思います。
日本でこの問題が落ち着くのにはまだまだ時間はかかりますけれど、まずは現状と問題点を多くの人、特に犬を飼っていない人にも知ってもらいたいです。
投稿: 京子アルシャー | 2008/12/05 00:36
こんにちわ
断尾、断耳・・これはあくまでも人間のエゴであって今現状の
ペットとしての見た目からくるものですよね。
洋服を着せたりなどはまぁ、人それぞれなのもあるし犬が
嫌がってなければ特に問題はないような気がします。
嫌がってるかどうか判断はしがたいですが(^_^;)
でもこれも人間のエゴでしょう(^_^;)
例えば僕ら家畜として羊を飼っている場合はそれに伴っての
リスクを考えて断尾をしたり耳標をつけたりします。確かに
これも人間の身勝手なことなのかもしれませんが個体管理、
健康管理等、衛生を含めのちのち羊にとってもいいという
考えです。
しかしながら犬にとってはその必要性は全くないと思います。
僕からみて全くの論外です。これは単なる犬に対しての
外見的感情論であって改善がなされるのか不安ですね。
狼爪のお話がでましたが血統にもよってきますがよく出てくる場合
があります。片方の足だけで2,3つ出る場合もあります。
僕らは生まれて2,3日以内で切除します。大きくなるにつれて
骨も形成されのちのちの手術に支障をきたし、子犬にとっても
痛みが増してきます。
狼爪は個体によっては大きくなってケガをする場合もあり
もし、そうなった場合のことを考えればのちのちの不安解消にも
なります。前足の場合は後ろと違ってあまり外に広がらない
ので取ってませんが後ろ足の場合はちょっと不安です。
昔は一腹に2~4頭は狼爪が出ましたが今はラインも変わって
きたせいかあまり見かけません。
小さい頃でも痛みはありますがリスクを考えればやはり小さい
頃の方が負担は軽いでしょうね。
投稿: ひつじかい | 2008/12/17 08:39
ひつじかいさん、はじめまして。
本当でしたらKyokoさんのお返事をお待ちかと思いますが、狼爪のことを書いて下さっていたので・・・^^
ひつじかいさんのところでは、狼爪は除かれるのですね。除去すると決めておられるなら、早い方がいいですよね。
それは異論なしです。生後間もなければ、傷もその分小さいし(体全体も小さいわけではありますが)、神経もまだあまり発達していないでしょうし。
私が決めかねていますのは、狼爪を傷つける率がどのくらい高いのか分からないためなのです。
ひつじかいさんのところの犬のように、シープドッグとしての本来の仕事をばりばりしていると、けっこう怪我する確率が高く、狼爪を除去するメリットが大きいということですね。
我が家の犬たち(と、我が家から出す子犬たち)は、恐らく、ドッグスポーツはしても、シープドッグとしての仕事をすることはないので、その辺は変わるのかなと思います。
一方で山の中を走ったりはよくありますから、逆に、もっと怪我し易いのかしら・・・@@
やっぱり悩んでしまいますが、お話とても参考になりました。有り難うございます。
結局は、いろいろな情報をもとに、飼い主が自分で責任をもって判断・決定せねばならないことですよね。
しかし、片足に2、3出ることがあるのですか!
うちでは、生まれた子犬の1/3〜1/2に、後趾の狼爪を認めますが、左右に小ちゃい可愛いのが1つずつ、です。
複数ついてたら、それはやはり、怪我もし易そうですね。
投稿: ハニフラ | 2008/12/17 14:14
>ひつじかいさん
どのように考えたところで人間の一方的な「エゴ」と行き着いてしまうのならば、できるだけ相手に負担の軽いものであることの方がまだマシだと私は思います。
犬が家畜である以上人間のエゴからは逃れられないのでしょうから。
羊の耳標も最近ではプラスチック製の札に替わってきていますが、昔はただ耳に切込みを入れただけでしたね。
このようなことすらもいろんな面から考えてお互いに「これならいいだろう」という妥協点を見出すことがポイントになっていると思います。
さて、狼爪に関しては前肢と後肢ではその意味合いと機能性が違ってきます。
ご存知のように後肢の狼爪が出る個体と出ない個体があるといったような退化の途中経過のような状況に比べ、前肢の狼爪はすべての個体に現れ骨も筋もしっかり発達し、犬自身もこれを用いる機会が度々あります。(物を掴んで噛む時の助けとなるなど)
後肢の狼爪が2本以上出ると運動(あるいは使役)中に障害となり怪我をするケースが多いようですね。
犬種のスタンダードにおいては特に後肢の狼爪について記述されているケースは極めて少ないので、これを切除するかどうかは容姿整形理由ではなく全くの獣医学的所見から決定することになります。
この度アメリカの獣医師会も反対を表明し、これから日本の犬種クラブ等が断尾・断耳対してどのような動きを見せるのか少し楽しみです。
>ハニフラさん
なるほど、グローネンダールでも狼爪の出る確率が結構高いのですね。私そっちの方にびっくりしました。(笑)
でもほんとにちっこいのが付いているくらいならば、それほど危険性も高くなさそうですよね。
豆柴くらいの大きさの友人の犬の後肢の狼爪は、爪まで入れて全長2cmくらいはあり、「いつかはやるな」って感じでした。
案の定、ですが。
どこをどう怪我したか爪が取れ、その時に獣医に連れて行かなかったのでしばらく自分で舐め、気がついたら自分で引きちぎってました。(^^;)
その後の処置はしましたけど。(その犬、元ストリートドッグです)治るまでの間びっこを引くこともなく、炎症もなかったのでただこの犬の痛みに対する強靭さに感心しました。
まぁこれはただの一例にしか過ぎませんでしたけど、狼爪の状況もいろいろですね。
投稿: 京子アルシャー | 2008/12/17 22:15