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Pink Flower And Beyond

[Photo by DCCXLIX]

みなさんは道端に寝そべって世の中を見たことがあるだろうか?

地上から約20cmの高さ、これがチワワから見た世界。何でもかんでも驚異的に見える。

小さいから文字通りどこへでもバッグに入れて連れ歩くことができるチワワ、アメリカのセレブの小脇に収まった姿をみて本当のチワワファンシャーは嘆いているかもしれないけれど、しかしこれは今に始まったことでもない。

この現象はチワワがアメリカやイギリスに渡った1900年初頭に、今と同じく裕福な階級のご婦人方の間でこの小型の犬を身につけて歩くのが流行ったことに始まる。まあ、先進国ではいつの時代も同じような扱い、と言ってしまったらそれこそマヤからアステカ文明に掛けて神聖な犬と言われてきたチワワの立場はないかもしれないが。

下手するとペットショップで「お散歩いりませんよ」とか「手がかかりませんよ」などといわれ、本来ならばモルモットやハムスターの方がしっくり来るはずの人までがうっかり買ってしまうチワワ。

しかし、チワワといえど犬である。

さて、ここからが今日の本題。

小さな体からは想像しがたい飼い主への忠誠心とライオンのような勇気を持つチワワ、知能が高く飼い主の弱みにしっかりとつけこんだ読みと行動はなかなか侮れない(例えば片足を上げて「くぅ~ん」と鳴いて見せただけで飼い主の注目を集め、目一杯の加護を受けることに成功するや否やすぐさま味を占めてしまうなんて典型的だろう)。

そんなチワワを躾けるのは、実は大型犬よりも骨が折れることなのだ。

大型犬ならば簡単に抑えることができる首根っこも、チワワとなると飼い主は思いっきり腰をかがめそして少々手加減が必要。寸でのところで逃げられて家具の裏にでも回られたら持久戦に持込みである。

大型犬が食卓の横で辛抱強くおねだりしても、あっさり「ハウス!」なんていわれておしまいだが、チワワの場合だと誰も皿の上が狙われている感覚なんてないのではないいだろうか?プルプル震えながらつぶらな瞳で見つめられるとつい...大型犬の場合よりももっと心を酷く鬼にしなければ勝てないというヒトは多いだろう。

Aiy Chihuahua

[Photo by terriem]

チワワばかりは自らの体の大きさを自覚しない犬種なのだろうか、他犬種に対して常に対等な態度で挑み、そしてよく叩かれる。そうなった場合、いくらチワワが先手を打ち相手を挑発したとしても体の大きな犬の方が悪いとされる。不公平だけど、なりゆきとしてそうなってしまうのだ。まあ、せいぜい自分の犬に「小さい犬の言う事は気にするな」と同情するしかない。

もちろんチワワの飼い主もことによっては愛犬の命に関わりかねない「勇気ある挑発」の結果を社会勉強として受け取らなければならないのだが。小さいからといって家の中に閉じ込めがちな超小型犬だけに、その社会性の養育を重視して欲しい。社会性の養われたチワワは大型犬に対して無謀に吠えることなく慎重に行動するようになり、そしてそれが自己防衛に繋がることを覚える。

小さな巨人(犬?)チワワはけっして万人向けとは言えない、むしろチワワを犬として躾けられる飼い主こそなかなかいないという。

Olivia Agility Training!

[Photo by Jen-n-G]

学習能力に長けているチワワ。覚えが早いので教え甲斐があり、実はアジリティにも向いている。

さて、なぜ今回はチワワか?お気づきの方もいるだろう。5月1日公開のディズニー映画『ビバリーヒルズ・チワワ』、そのせいである。犬の映画もここまでくるとツッコミどころが多すぎて馬鹿馬鹿しさの方が勝り笑いが出てくる。中途半端にお涙頂戴するよりもよっぽど気持ちが割り切れるだろう。

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コメント

あはは!そんなオチがつきましたか。
アメリカでは去年の夏に公開されたビバリーヒルズチワワ、
公開当時はひたすらお笑いのネタになっていました。
先日、自分のブログで「マーリー」のことを書いた時も
「いっそのことビバリーヒルズチワワくらいやってくれたら」と
書こうと思ったら、日本未公開だったのでヤメにしたのですが
GW映画として公開されるんですね。
チワワ、小さいけれど「犬!」ですよね。
あまりにもいろんな面で見くびられている犬種のように思います。
「お散歩がいらない」と言われて『ペットショップで』買って来たチワワを家に閉じ込めて、外出先はドッグカフェだけなんて飼い主さんにこそ読んで頂きたい今日の記事ですね。

投稿: あが | 2009/04/28 15:01

ボランティアで私が主催する躾教室にはチワワ4頭を引き連れてくるきれいなお姉さんが居ます。
しつけがとってもうまいです。遠隔の指示も出来ます。
トレーナーが決めた中級試験にも合格(今のところ、大型犬では合格無し)
こうなると居並ぶ大型犬かたなしです。
競技会にも出たいと豪語しています。
チワワを見直したっていうより、爪もきれいにマニキュア、ど派手なお化粧をしたその方に、正直感心しています。
そうそう、アジリティのセットを購入したといってましたよ。


投稿: あみまま | 2009/04/28 16:35

かつてテレビのCMでチワワが流行し、今度はディズニー映画で流行したら日本中がチワワだらけになりますね。
しかも、繁殖屋が量産した犬をろくに躾もできない人が飼育するって構図ができ上がると(もうできてる?)…考えただけでも寒気がします。

昔チワワのような女性と一緒に仕事をした経験から、悪者にされる大型犬の気持ちがよ~く判るような気がします。
私の足を踏んだのに誤りもしないから怒ったところ、ウルウルお目目で上司に言いつけて(勿論自分が悪かったとは言ってないはず)、そのお陰で危うく首になるところでしたよ。
上司のお気に入りの”犬”と知らなかった私がアホだったのでしょうかね?(笑)
人も犬も見掛けで判断しちゃいけませんね。

投稿: ウインナー | 2009/04/29 03:16

漢字の変換を間違いました。(汗)
『誤りもしない』→『謝りもしない』です。
失礼しました。

投稿: ウインナー | 2009/04/29 03:19

>あがさん
「ビバリーヒルズチワワ」と「マーリー」ではもちろん犬への視点もコンセプトも違いますが、非現実的という点を見て「ビバリーヒルズチワワ」の方がよっぽどマシと思います。
ただの娯楽映画として見れますから。
考えてみるとチワワはかわいそうな犬種でもありますね、「犬」として立派に大きな犬たちとも渡り歩けるくらいの度量を持っているのに、見かけだけで人為的に「か弱い赤ちゃんのような犬」として扱われてしまうなんて。
まずはペットショップの店員からして考えを変えてもらわなくちゃね。
いろいろ見ていると着せ替え人形程度にしか扱われていないという場面、多く目に付きます。
チワワ、ほんと犬なんだけどなぁ。(ミニピンをもっと小型にした感じですね)

>あみままさん
ヒトも犬も見かけによらない、ということで。(笑)
チワワを相手にしていても、やはり何かのトレーニングというのは指示を出すタイミングや判断は理論ではなくてその人の持つ感覚に頼る部分が多いということです。
犬との呼吸が合っているもはもちろん、普段の生活からとてもよい関係が築けているのでしょうね。
アジリティもぜひ頑張ってもらいたいものです。
チワワなんてかわいいかっこさせるよりも、元気に生き生きと何かをこなしている方が凛々しくていいです。
その姿を見てけっこうチワワを見直す人も多いのではないでしょうか。

>ウインナーさん
あ、いえ、誤字はお気になさらず。(私も探し出せばいくらでも出てきますし)
サイアクの構図はもう出来上がっているようですね。
そして殺処分数も犬種の人気に比例しているようですし。(雑種を除く)
いますね、チワワのような女性...私からもずいぶんと遠い存在でしたが。
人に取り入るのが上手いというか、見た目だけで人にちやほやされる得な人というか、それはそれでそういう星の下に生まれた人いますね。
まあ、それだけで生きてゆくのなら私としては何か足りない気がしますけど、所詮はその人の人生ですから、年取っていつか「しまった」と思わないようであって欲しいと思います。(笑)
そういえば私、大人になって「かわいい」なんて言われたことないですね、「たくましい」とは何度も聞きましたが。形容詞のカテゴリーがずいぶん違います。

投稿: 京子アルシャー | 2009/04/29 22:36






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