[Photo by Theresa Thompson]
前回、「イギリスの家の2軒に1軒は何らかのペットを飼っている」とお伝えしたが、なかなか興味深いので、イギリスの犬具合を表す更なる統計を、色々と見ていこう。
毎年、統計を発表しているのは、PFMA(英国ペットフード製造協会)、実際にリサーチを行っているのは TNS UK(英最大級のマーケットリサーチ企業)である。
最も数が多い犬は、やはりあの犬だったし、最も多い犬の入手先は、やはりあの場所だった。
2009年のイギリスの犬の飼育頭数は800万頭。ヨーロッパ全体だと、4100万頭(FEDIAF 調べ)、アメリカでは6,700万頭(ただし2002年の PIF 調べ)、日本の犬の総数は1,300万頭(ただし2006年のユーロモニター調べ)と言われている。
人口は減少しても、日本の犬の数は増え続けており、特に日本の「流行」や「衝動」による急激な消費は、世界からも、大きなペットビジネス市場になると、注目されているそうだ。ペット用品の種類でも、他国と比べて日本は圧倒的に充実しているのが、よくわかる。我々飼い主は、不必要なビジネスに乗せられないよう、賢くならねば。
ではイギリスではどんなペットが人気なのだろうか?(2009)
1位 犬 23%
2位 猫 20%
3位 魚(室内) 10%
4位 魚(室外) 8%
5位 兎 2.8%
6位 鳥(室内)1.8%
7位 モルモット / ハムスター 1.3%
8位 ふくろう 0.8%
9位 アレチネズミ 0.5%
10位 蛇 / トカゲ 0.4%
11位 馬 / ポニー / 亀 / ラット 0.3%
この犬のうちの79%は、1頭のみで単頭飼育されている。犬の大きさは数が多い順に、中型犬、大型犬、小型犬、超小型犬、超大型犬の順番。兎やげっ歯類、小鳥はイギリスでもペットショップにて生体が売られているが、意外にも数は少ない。
[Photo by [ . NINJA . ]]
大手ペットショップチェーン"pets at home"の店内。生体は、小鳥、兎、モルモット、ネズミ、魚がいる。兎やモルモットなどは、わりと広い場所にオガ粉をひいて、巣箱も設置し、丁寧に飼育販売している。小鳥は集団で巨大なケージに入れて販売している。飼育環境の衛生度は高い。
犬を分類すると(2008)
1位 ペディグリー 75%
2位 ミクスドブリード 14%
3位 クロスブリード 11%
Cross Breed は、ブリードは違うがどちらも純血の父母犬から生まれた犬のことを指し、Mixed Breed は父母犬がそれぞれ2種以上のブリードから生まれた混血犬を持つ犬で、英国では親しみを込めて Mongrel とも呼ぶ。
最も数の多い犬は?(2008 ただし一般オーナーが対象で、ケネルクラブ登録数ではない)
1位 ラブラドール・レトリバー (0.6M)
2位 ボーダー・コリー (0.6M)
3位 ジャック・ラッセル・テリア (0.5M)
4位 ヨークシャー・テリア (0.4M)
5位 ジャーマン・シェパード (0.3M)
6位 ビション・フリーゼ (0.2M)
7位 ロットワイラー / ダルメシアン (0.1M)
8位 コッカー・スパニエル/ シーズー (0.1M)
9位 ラブラドゥードル / ゴールデン・レトリバー (0.1M)
10位 グレイハウンド(リタイヤレーサー) / ウィペット / チワワ (0.1M)
[Photo from Unique magazines]
1853年から続く、カントリー&フィールドスポーツの専門誌「ザ・フィールド・マガジン」は、ゲーム・シューティング、フライフィッシング、ハンティング、ガンドッグなどの記事を扱い、やはり表紙にはラブラドールがよく登場する。スーパー等でも売られている雑誌で写真も綺麗なので、犬が表紙の時はつい買いたくなってしまう。日本からでも購読可能。
最もパピー登録数が少ないイギリスの伝統的な犬は?(ただし2007年ケネルクラブ登録数)
1位 グレン・オブ・イマール・テリア 36頭
2位 スカイ・テリア 37頭
3位 オッター・ハウンド 41頭
4位 グレイハウンド(レース用を除く) 48頭
5位 サセックススパニエル 61頭
6位 スムース・コリー 63頭
7位 シーリハム・テリア 65頭
8位 フィールド・スパニエル 67頭
9位 カーディガン・ウェルシュ・コーギー 68頭
10位 アイリッシュ・レッド&ホワイト・セッター 93頭
11位 マンチェスター・テリア 113頭
RSPCA で最も引き取り手が見つかりにくい犬は?(ただし2008年の RSPCA 調べ)
1位 スタッフォードシャー・ブル・テリア
2位 ジャーマン・シェパード
3位 ロットワイラー
4位 ジャック・ラッセル・テリア
5位 スタッフォードシャー・ブル・テリア・クロス
イギリスのジャーマン・シェパードは、明らかに飼いきれていないな、というオーナーが連れていることがよくある。その点、日本のシェパード飼いはわりとしっかり心得て飼っている人が多いように見える。
犬の入手先は?(2008)
1位 レスキューセンター 32%
2位 友達・知人より 25%
3位 推奨ブリーダー 16%
4位 個人広告 16%
5位 インターネット 8%
6位 ペットショップ 7%
当然の結果、と言っても良いでしょうか?しかしネット販売等は賛成できませんね。今年、この不況で飼育を放棄されたイギリスの犬の数は前年度より2倍増えて1万1586頭。アメリカでは50-100万頭に登るとも言われている。日本の殺処分数30万頭と比べて、さて、多いとみるか少ないとみるか。
[Photo by itslefty]
同じく"pets at home"の「売ります買います」掲示板。子犬や交配情報、中古ペット用品情報など。
犬を飼う理由は?(2008)
1位 昔から犬が欲しかった
2位 コンパニオン(仲間)が欲しかった
3位 昔飼っていたから
4位 その他
5位 防犯のため / 子供が欲しがった
6位 犬をレスキューしたかった / 家族や知人から受け継いだ / 好きだから
7位 ライフスタイルにあっていた / 散歩等が運動になるから / わからない
8位 面倒を見るのが楽だから
9位 他のペットと仲良くできるから / 安く面倒見れる / 散らかさない / アレルギーが出ない
最後のほうになるにつれておかしな理由も。
最後に、英国の独身者の60%が「仲間」としてペットを飼い、そのうちの39%が「伴侶」としてペットを飼っているそう。
犬はやはり人類最愛の友、この素晴らしき生き物に乾杯!
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