トップ >  暮らし・日常 > 犬との生活を楽しんでいる飼い主はどこで犬について学んだか?

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犬とヒトとの関係は一日にして成らず。

犬天国ドイツでの犬の飼い主は実によく犬について知っている。犬がどのような行動をとり、どのようなシグナルを送り、どのように犬同士社会を立ち回っているか、見知らぬ一般の飼い主達が熱く意見を交わしている場面によく遭遇する。

これってどこから?

今回は「どこで犬の飼い方について学んだか?」について、行く先々で犬連れのドイツ人たちに聞いてみた!

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マーティンさんにとって5頭目の犬、ティアハイム出身のサミー。

  • S.マーティンさんと愛犬サミー(雑種犬)
    昔から家には犬がいたから興味は自然と沸ていて、いつか自分でも犬に関する本を読むようになりました。躾の本だけじゃなく犬の行動に関する本も多く読んだ覚えがあります。それよりも現実に犬と一緒に暮らすことでその応用は広がり続け、今も毎日愛犬と新しい経験を積み重ねています。
  • M.ノイマンさんと愛犬ヘンリー(コッカー・スパニエル)
    ヘンリーは僕にとって初めての犬だったんだけど、犬の学校に通って犬の行動などについてたくさん習いました。今でも何か問題があればすぐにトレーナーに連絡を取っていろいろとアドバイスをもらっています。
  • J.フライシュテッドさんと愛犬ブルーノ(ダルメシアン)
    ブルーノを迎える前にたくさん犬のことについて勉強しました。そしてブリーダーのところへ何度も通い犬種についてたくさん教えてもらい、毎日このパワフルな犬のために通っている森で出会う犬連れの人たちと話をすることでもかなり勉強しましたね。

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「実際には犬から学んだ事の方が多い」というクルーガーさんとビーンヒェン。

  • R.クルーガーさんと愛犬ビーンヒェン(ラブラドール・レトリーバー)
    仔犬を迎える前にたくさん本を読みました。ビーンヒェンは私にとって初めての犬なので当時頭の中はすでにガチガチだったと思います。でも一緒に暮らし始めて、いくつかの犬の学校に通って、理論よりも現実を通してたくさん身に付いたことの方が多いと思います。

  • J.ハンペルさんと愛犬グレタ(雑種犬)
    乗馬クラブに子供の頃に通っていて、馬との付き合いを通してすでに動物へは一貫性のある対応と種に応じた飼い方については知っていたので、そこから犬へはそんなに遠い道ではありませんでした。それでも80冊くらいは犬の本を読んだかしら。講習会へも行きましたよ。とにかく犬と一緒に学んでゆくのが楽しくて。
  • G.ヒルデブランドさんと愛犬キラ(ジャーマン・シェパード)
    子供の頃から近所の犬と一緒に遊んだり散歩に行ったりしていたから、たぶんそれを通して犬のことを知っていたんだと思うわ。自分で初めて犬を飼ったのは大人になってからだけど、いろんな本を読んで犬と一緒に勉強した感じ。今でも散歩で知り合った犬友達と情報交換を通して勉強しています。

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ヴェーバーさんにとっては「親の犬への接し方は手本としては良し悪し」だった。

  • W.ヴェーバーさんと愛犬ベンジー(アイリッシュ・セター)
    僕の犬への興味は子供の頃からすでにありました。当時僕の両親がビーグルを飼っていて僕は一緒に遊んでいました。大人になって自分で犬が飼える様になってからは本も読んだし、「犬の学校」にも通ったし、その度にたくさんいろんなことを学びましたよ。

この他、多くの犬の飼い主に同じ質問を投げかけてみたが、ほとんどの人が子供のときから犬との付き合いがあると答えた。そして犬の行動について書かれた本を読み、犬の学校と実生活を実習の場として犬について学んだ、というのが傾向として見られたのは興味深い。

つまりは子供のときに経験した犬との思い出や感動が将来の犬好きを作り上げたということだ。アンケートの答えとしてはどうも一辺倒で面白味がないかもしれないが、こうして世代を重ねた今、ドイツにおける犬との生活基盤は非常に固いものとなっていると感じる。

またドイツ語圏における動物行動学はコンラート・ローレンツに始まり、現在までにトルムラー(Eberhard Trumler)やレーバー(Hans Räber)、ツィーメン(Erik Zimen)といった優秀な犬学者を生み出してきたほか、アルバート・ハイム財団など多くの犬学研究施設を作り英語圏とはまた違った視点から犬の心理・行動学を中心に取り組んできたその影響が一般にあるのだろう。

これらの研究結果がどこまで他国語に訳されているかは分からないが、日本においては彼らの著書のごく一部しか翻訳されていないのが非常に残念でならない。でもきっと今からでも遅くはない。浮き足立った流行としてではなく、犬という生き物として社会に根付くためには躾本ばかりじゃダメ、もっと犬の根本に焦点を当てた「犬を知るための本」を多く出してもらう必要性を感じる。

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コメント

皆さん犬を迎える前に沢山本を読んで勉強なさるんですね。
それはやはり犬を迎えるまでに時間があるからこそ、なんでしょうね。
命を衝動買い出来ない環境って素晴らしい。

今の犬はシリアスにその犬種と向き合ってブリードしている方から入手しまして、2年と半年待ちました。
その間に犬種の本を沢山読み、あれやこれやと知識を詰め込み、鼻息を荒くして犬を待っていたのですが犬は現れず。
鼻息も意気込みも沈静化した頃にやっと犬を迎える事ができたのですが、熱くなりすぎていた気持ちをクールダウンする期間が持てたことは私にとってプラスに働きました。

実は私、初めて飼った犬は衝動買いだったんです。
犬種のこともワクチンの事も何も知らずに『買った』んです。
全くの素人が何の知識もなく生き物を飼おうとすること、買えてしまう事の恐さを知らなかったんですよ…
何事も知ろうとすること、理解しようとすることが大切なんだと犬を通して学んだ事が沢山あります。

投稿: オードリー | 2009/11/10 11:15

今回の記事を読んだ最初の感想は
「やっぱりドイツの人って真面目で几帳面なんだ!」でした。
ステレオタイプな見方は良くないと思うのですが
あまりにもイメージ通りで(笑)

我が家は最初に犬を飼おうと決めて、実際に最初の犬を迎えるまで
結局2年近くかかったので、その間に本を読んで勉強はしましたが
ドイツの飼い主さん達の真剣さには全然及びません。

でも国民性で言えば「真面目で几帳面」って本来日本人にも当てはまるはず。
これはやっぱりオードリーさんのおっしゃるように「衝動買いできない環境」を作っていかなくてはいけないということですね。

「犬を迎える前には勉強する!」これが当たり前にならなくてはいけないですね。

投稿: あが | 2009/11/11 14:49

すみません。2度目です。
もうカミングアウトついでにって訳ではないんですが。
子供の頃から犬がいる環境で育つと、犬に対するハードルが低くなるような気がします。
現に私がそうで自分が躾など全くした事もないのに、とんでもない根拠のない自信があったんですよ。大丈夫!みたいな。
馬鹿丸出しの私に比べてドイツの方達の勤勉さときたら…もう恥ずかしくて過去の自分を引っ叩きに行きたくなりました。

理解が足りないが故の誤解をされ「凶暴な犬」「駄目な犬」と飼育を放棄される犬も少なからずいるのでしょう。
それを思うと胸がぎゅっと締め付けられます。

あがさん
こんな私が偉そうなこといってお恥ずかしい限りです。うぅぅ

投稿: オードリー | 2009/11/11 22:14

犬を飼おう!と決めてから1頭目を迎えるまでに、さして時間はかかりませんでしたが、本は探して読みましたよ。

でも、これだ!という本には出会えませんでした。
店頭に並んでいる本は、あまりにも画一的な「飼育本」ばかりで…。

それからはネットをさまよい、結局同じ犬種を飼育している人のブログが一番いい情報源であると。
生ですからね、さすがに(笑

海外の翻訳本は、飼育環境や国民性の違いなどを割り引いて読まないといけない部分もあるので、それなりに大変。

犬の学校。
これまた画一的な「しつけ教室」はあちこちで満載(笑
犬種を無視した指導方法を押しつけるトレーナーじゃダメでしょうね。
それ以前に、やはり飼い主が自分とこの犬種を理解してない、という部分が問題かもしれません。

日本では犬の学校以前に、飼い主のための学校が欲しいところです。

こういう話を考えていると、またぞろ専門書が読みたくなってしまい、秋の夜長が気がつくと夜明けなんてことになるので、ほどほどにしようね>私


投稿: 汐琉 | 2009/11/12 11:40

>オードリーさん
カミング・アウトありがとうございます。(笑)
皆さん、本からの知識と言うのが必ず入っていて、ネタ的にはあまり面白くなかったのですが、でもそれでも参考になるかなぁと思ってやっぱり本文にしました。
今のドイツの状況では犬について多少なりとも勉強していなければ犬の飼い主として恥ずかしいと思うようです。
もちろんそれぞれトレーニング方法に違いはありますが、犬の基本的な習性についてはそれなりに知っていて当たり前、という状況です。
最低限犬種のことについてだけでも知っていれば問題は回避できると思う場面が多々ありますよね、主観的な入れ込みだけでなく犬を客観的に見れることはいずれの場合も重要な意味合いを持つと思います。
犬は生き物で、しかも人間とコミュニケーションをとることができる動物ですからそれなりに尊重した扱いをしないと人間はただ横暴なだけになってしまいます。
また犬から学ぶことも多くあるということ、もう少し社会も気が付いてもいいと思うのですよね。
特に子供はもっと犬や他の動物と日常的に多く接することでようやく情緒が育つのではないでしょうか?ただ「ふれあいデー」などでちょろっと触ったりするくらいじゃなくて、子供の頃から時間をかけてちゃんと動物と向き合わせること、これが大事だと思います。
ハードルが低くなってもいいですよ、そのしっぺ返しは犬自身がしてくれますから。(笑)

>あがさん
あ、やっぱり?几帳面ですよね、ドイツ人。頭固い、というか。
ただそれよりも巷にある犬の本といえば、やっぱりこの手の真面目な本が多いのは事実なんです。
面白おかしく書かれた犬種本じゃなくて、ちゃんと文献の紹介がしてあるような半ば専門書が一般の本屋さんの犬のコーナーに多く出ています。
アメリカでもそうですよね、人気犬種だけじゃなくてほとんどの犬種について書かれた本はシリーズで山のようにありますでしょ?
それこそ命を衝動買いできる環境を社会が与えてはいけませんよね。

>汐琉さん
そう、おっしゃること一理あり、と思います。
本はあるけれど内容がどうもいまいち、これはよくありますね。
今ではネットであらゆる情報が仕入れられますから、画一的な情報と現実の隙間を埋めてくれています。
海外からの翻訳躾本は日本には馴染みづらいでしょうね、犬の習性や本質の項目だけを読んで、あとは飛ばした方がいいってのも多いし。
個人的には本文で紹介したZimenの本(日本では「オオカミ」の本しか見当たらないし)やRaeberの本ももっとたくさんあるのに、結局は売れるか売れないかの計算しかされていないんじゃないかと残念に思うわけですよ。
日本でも犬についての研究がなされていますけど、あまり話題として上ってこないのもどうしたもんかと。
あ、ちなみにこちらの犬の学校は「預けっぱなし」システムではなくて、「飼い主も一緒に学ぶ」システムです。問題のある犬やワンステップ上を狙いたい犬などはやはり飼い主から調教(笑)してゆかないとダメだということを良く分かってますね。
近頃はネット販売のお陰でいろんな本も入手しやすくなり大変感謝すべき世の中です...夜なべにはお気をつけくださいね。(それは私も同じこと)

投稿: 京子アルシャー | 2009/11/18 22:50






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