バディルームのソファでくつろぐバディ。
動物介在教育がなかなか採用されにくい原因にはこんなことも
バディが学校にやってきたのは2003年。今年で動物介在教育も7年目に入りました。この間に吉田先生の取り組みを知り、同じように動物介在教育を取り入れたいという相談の問い合わせや、実際に始めた学校があるのかどうか尋ねてみました。とりわけ、バディの活躍を知った他校の先生の中に、バディの子供を是非わが学校にも!という申し出はなかったのか気になるところだったからです。
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バディルームのソファでくつろぐバディ。
動物介在教育がなかなか採用されにくい原因にはこんなことも
バディが学校にやってきたのは2003年。今年で動物介在教育も7年目に入りました。この間に吉田先生の取り組みを知り、同じように動物介在教育を取り入れたいという相談の問い合わせや、実際に始めた学校があるのかどうか尋ねてみました。とりわけ、バディの活躍を知った他校の先生の中に、バディの子供を是非わが学校にも!という申し出はなかったのか気になるところだったからです。
エアデール・テリアのバディ。この名前にピンときた方もいるのではないでしょうか?日本初の取り組みである、動物介在教育(Animal Assisted Education)を始めてから7年目に入った立教女学院小学校。そこで、動物介在教育犬としての仕事に日々いそしんでいる犬、それがバディです。小学校に動物介在教育を取り入れ、バディを立派な動物介在教育犬として育て上げた立役者である、宗教主任の吉田太郎先生を訪ねました。
吉田先生と一緒に登場したバディ(メス・6歳)。バディはきりりとした表情でありながらも、穏やかで落ち着いた雰囲気を醸し出していました。バディからの入念な匂いチェックを受けている最中に、遠くからバディを呼ぶ子犬の鳴き声が。その声の主は、バディの娘のリンク(メス・3か月)。バディルームと呼ばれる、犬の小部屋にいたリンクは、バディが離れていってしまうとまだまだ寂しいそうなのです。最初の挨拶を済ませると、バディはいったんリンクのいる部屋へと戻っていったのでした。
アタッチメントの中で最も分かりやすいシグナルが『注視』
永澤先生が最も重視している人と犬とのコミュニケーションは、『アタッチメント(愛着)行動』。アタッチメントとは、安心を得られる対象からの保護を得るために接近を維持することを意味し、接近を維持するためにとる行動をアタッチメント行動といいます。わかりやすく言いかえると、アタッチメント行動とは、“くっつく”ために取る行動とのことだそうです。アタッチメント行動をとった結果、くっつく対象から保護行動や養育行動を引き出し、やりとりをしていくことで双方が特別な関係になるという意味を持っています。犬のアタッチメント行動は、ある意味子供と一緒で、新奇の環境で最も顕著に表れるそうです。匂いかぎばかりをする犬もいれば、飼い主さんを見つめ続ける犬もいたりといった、さまざまなシグナルの中でも『注視』という行動がとても観察しやすいのだそうです。
日差しに夏のかけらが残る9月上旬、麻布大学のキャンパスへ初めて足を踏み入れました。麻布大学は獣医学部を始め、動物関係の学科が主体の大学ですが、広々とした敷地はとても綺麗に手入れされており、動物の臭いはおろか鳴き声がしてくることもなく、整然としたキャンパスは一見普通の大学と何ら変わりがない印象でした。
伺ったのは、伴侶動物学研究室。名前を聞いただけでもワクワクするような研究が行われていそうなこちらの研究室から、今年1月、犬と人とのコミュニケーションが人のオキシトシンホルモンを増加させるという論文が発表され、マスコミにも大きくとりあげられました。通称「幸せホルモン」とか「きずなホルモン」などと呼ばれているオキシトシン。犬の飼い主さんにはとりわけ嬉しいニュースですから、記憶の片隅に残っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。その研究室で、人と犬との関係の研究をされている、助教の永澤美保先生を訪ねました。

東京は下町、谷中の路地を野良猫たちに出迎えられながら進んでいくと、有元容子さんのアトリエを兼ねたご自宅があります。今年初めて花を咲かせたという、可憐なレンゲショウマとともに、愛犬ハルちゃんが玄関先でお出迎えしてくれました。
有元容子さんは、日本画家で陶芸家。そして現在、実践女子大学美学美術史学の教授をされています。ご自身の作品の制作に学生の指導にと日々忙しく生活を送られている有元さんの愛犬は、ラブラドール・レトリバーのハルちゃん(11歳メス)。ハルという名前は、亡くなられたご主人、有元利夫さんの絵画のタイトルに“春”という言葉がよく使われていたこと、そして3月生まれということ、インターナショナルに通じ、二文字の名前が呼びやすく犬にも分かりやすいという理由からつけられたそうです。