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生態・行動

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おじいさんと孫と二人を見守る二匹の珍島犬。他人には容易になれないプリミティブドッグも、家族の前では忠実で従順な顔を見せる。異種である人間の飼い主に友愛感情を示す犬の性質は、いったい何に起源をもつ性質なのだろう?

前回に引き続き、犬から見た世界はどの様なものなのか、犬とその祖先動物とされる狼の行動から考えてみたいと思います。今回の話は「なぜ犬や狼は家族を守り、仲間を気遣うのか?」です。犬が仲間の犬だけでなく、人間の飼い主や家族に見せる強い愛情、たとえば、飼い主と散歩に出るのを喜び、飼い主と引き離される事を悲しみ、飼い主の敵を攻撃し、飼い主に危険を知らせて吠える、そんな愛すべき犬たちの行動の元になっている友愛感情は、どのようにして出来たのでしょう?

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[illustration by Yoko Fujiyoshi]

当たり前のことのようですが、犬は尻尾を振ります。あまり良い意味では使われないものの、尻尾を振ってついていくという慣用句もあるくらい、犬が尻尾を振るという行動は誰もが知っていることです。また、ちぎれんばかりに尻尾を大きく振っていれば“大喜びしている”と、小さく動いている程度にしか振っていなければ“警戒している”などと感じますよね。このように、尻尾には犬の感情があらわれてくるですが、振り幅の大小でだけではなく、実は、その振り方に左右の偏りがあることをご存知ですか?それには、脳の機能に左右差があることが関係しているようなのです。

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犬の社会性養育の第一歩、散歩。なによりも同類に出会い学ぶものは大きい。

土足で暮らし、机と椅子の暮らしをしてきたヨーロッパでは、昔は小型犬でない限り飼い犬は家の外で暮らすのが普通だった。大きな犬なら家の中へは滅多に入れてもらえず、戸外の敷地の境界線は不明確で暇になればそのまま周辺をぶらつくのがあたりまえだった。

都市化が進み集合住宅での生活が普通となった今、大きさに関わらず犬たちは家の中で飼われるようになり、一日の大半を室内で過ごし飼い主の傍に居ることが多くなった。その影響で飼い主と犬との関係は次第に濃いものに変わり、お互いへの依存心が増した。

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プーヴォ(Puwo、Pudelwolf:プードルウルフの略)。プードルとオオカミのハイブリッド(雑種F1)、けっしてデザイナードッグの類ではない。(エリック・ツィーメン著『Der Hund』より)

プードルとオオカミの交雑を用いてイヌとオオカミの行動の進化について比較調査をしたエリック・ツィーメン(Erik Zimen)という動物学者がいた。

スウェーデン生まれのツィーメンはチューリッヒで動物学を学び、研究のために当時の妻と一緒に数年間オオカミの群れとプードルのグループの中で生活をし、このプーヴォの研究成果をもって1970年に博士号を取得した。

彼の研究をちょっと紹介しよう。

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[Photo from LIFE]

「アイリッシュ・ウルフ・ドッグの色彩画」 THE NATURAL HISTORY OF QUADRUPEDS AND CETACEOUS ANIMAL (1811年)より。

目の前にいる動物を「犬」というカテゴリーに分け入れるにはどんな特徴がいるだろうか?

四つ足で歩き、大きさは片手に乗るほど小さなものからヒトが乗れそうなほど大きなものまで、毛は長いものも短いものあり、耳は垂れているものと尖っているものと曲がっているもの、色は白・黒・茶色、茶色にもいろんなトーンがあり柄もさまざま...と、これではまったく定義として役に立たない。

それほど犬という動物の形態は多様だ。

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